西村真悟メールマガジンより [時の話題]
週に一回以上の更新をノルマとして掲げたにもかかわらず、今週は更新することが出来そうにありません。
(「アイデンティティの源泉について」というのを書き始めているのですが、間に合いませんでした。)
そろそろ、業界ネタで「和瓦は滅びゆくかのか?」とか、「瓦屋根は地震に弱いは間違ってます!」「少子高齢化でこだわり住宅の絶対数は増える!」などの業界ネタをとも考えたのですが、これも間に合いませんでした。
今回は手抜きになって恐縮なのですが、西村真悟さん(弁護士法違反事件で公判中ですが、私は好きです)のメールマガジンからの抜粋を一つ載せておきますので、お読みください。
(子供ネタでなくてほっとしている方もいらっしゃるのでは....?)
西村眞悟ホームページ
http://www.n-shingo.com/
次回更新は、来週月・火のうちには行いますので、よろしくお願いいたします。
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以下「西村真悟の時事通信 ( 6月6日号)」よりの抜粋です。
「七月のモスクワでのサミットに関して」
最近になって、ロシアのプーチン大統領はモスクワでのサミットにおいて日露の領土問題を取り上げる意思は毛頭ないという意向であると報じられている。
そこでまた、プーチンはケシカランだとか、日本外交は何をしているとかの論調がこれからサミットにかけて増えてくるのである。
しかし、私に言わせれば、このプーチン大統領の意向は一つの「結果」であり、この「原因」のタネは日本が撒いているのである。
従って、日本はその結果を摘み取らねばならないめぐり合わせにある、と指摘しておきたい。
まず、サミットとは何か。
それは、もともと、ソビエトを盟主とする社会主義陣営に対する自由主義陣営の「サミット」である。従って、この西側のサミットに、ロシアが入ってくるときに、我が国外交には、
「ロシアがサミットに加入する為には、一つの『清算』が必要である。それは、日露の領土問題の解決である。ソビエトをロシアが継承したというならば、ソビエトが不法占拠し続けてきた我が国の北方領土をロシアは我が国に返還すべきだ」
と、サミット参加国にアピールしてサミット参加国の意思として北方領土返還がロシアのサミット参加の前提であるという体制を作り上げる任務があった。
我が国外交は、その努力をしたのか。否である。
我が国外交に、その意思はあったのか。少なくとも、そのアピールすら聞かなかった。
次に、モスクワでサミットをすると決まったのは、平成十四年(02年)のカナダのカナナスキスサミットである。
この時に、出席した小泉総理は、一言啖呵を切ったのか。
「ロシアが、我が国領土の不法占拠を止めればモスクワでサミットをしてもよい」と。
こういう発言をする使命感も外交感覚も、なかったのではないか。
では、モスクワサミットにおいて、領土問題を取り上げるつもりはないというプーチンがケシカランと今になって激昂しても仕方がない。
勝負は、今ではなくそれ以前にあったのだ。
プーチンがモスクワサミット開催にたどりつく前のプロセスの節目節目に、日露の領土問題という課題を提起すべき小泉氏が提起しなかったのであるから、現在のプーチンの意向ができあがっているのである。
例えば、障害物競争と覚悟して走ったが何の障害もなくゴールに着いた者がいる。そのゴールについた者に、やはり今から障害物を飛べと言えるだろうか。仮に言ったとしても、「馬鹿を言え」と言われるだけである。障害物を置かずにその者を走らせた者こそ自らを点検すべきだ。
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