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投票率が下げ止まった!(愛知県知事選挙:マニフェスト) 2/6追記有り [公開討論会]

 昨日、『愛知県知事選挙』が無事終わりました。

 選挙の結果については、TV・新聞等でも盛んに報じられており特にコメントしませんが、
投票率が28年ぶりの水準である52.11%の高率(?)」と言う結果を、非常に嬉しく思いました!
 (特に我が高浜市では、平均値を上回る56.49%。誇らしく思えた今日この頃です)

愛知県選挙管理委員会へようこそ! 愛知県知事選挙選挙速報
http://www.pref.aichi.jp/senkyo/sokuho/index.shtml

 

 今回は、有力な候補者2名の一騎打ち(立候補者はもう一名有りましたが)だったことや、国政の兼ね合いもあり全国ニュースでも盛んに取り上げられていた(本来県政とは全く無関係な論点もありましたが)ことも有ろうかとは思いますが、
「両候補者が『マニフェスト』を掲げ、政策的な評価が可能だったこと」と、
「民間が行った『公開討論会』に両名が出席し、政策論争を行ったこと」も、
忘れてはならないと思います。

 少なくとも、「政策の違いがわからない?」「誰に投票すればよいか解らない?」との、毎回選挙で繰り返される棄権有権者の声に、今回は候補者側から一定の答えを出していただいた!とは言えるのではないかと考えています。

 私自身、両候補者のマニフェストを事前に入手し(NETでの入手が可能でした)、政策によって投票する候補者を決めましたし、何人かの知人にはマニフェストのコピーを見せて、政策について考えて欲しいとのアピールもさせていただきました。


 


 有る意味「マニフェスト」は、立候補者が我々有権者に投げてきたボールです。
政策を我々はキチンと文書化し、違いがわかるようにした!」
「有権者は、『斜』に構えることなく、責任を持ってどの候補に投票するかか選びなさい!」と....。

 

 我々有権者は、それに対し28年ぶりの投票率という形で答えました。
(52.11%が高投票率かどうかについては意見が分かれるかもしれませんが...。)

 次は、当選した神田知事が「自ら掲げたマニフェスト」に、どれだけ真摯に取り組み実現するか?
行政当局や、県議会が、「当選候補者のマニフェスト」という有権者の声に、どれだけ協力できるか?が、試される番です。

 

 我々有権者としても、「マニフェスト」の実施に対し、「監視の責任」を持っていることを自覚しなければ!!

 

山本大成 「かわら屋の雑記帳」選挙の棄権は大人の行動ではない!(愛知県知事選マニフェスト)
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2007-01-31

 

PS.
 今回の選挙では、上記に書かせていただきましたように、有力候補者より「詳細なマニフェストの開示」があり、「公開討論会という政策論争の場への出席」もなされました。

 つまりは、従来型の選挙のあり方に一石を投じる選挙運動を、候補者自らが率先して取り組まれたことを示す物です。

 これはひとえに、両候補者とも「県民の方を向いた」、「政策論争に耐えうる」、素晴らしい候補者であったということです。

 両候補者に、この場を借りてエールを送らさせていただきます!

 「お疲れ様でした!」
 「そして、ありがとうございました!」


 

「2/6追記」
 TVや新聞等の論評を見ていると、愛知県知事選の結果といわゆる柳沢発言問題をリンクした論評が横行しており、辟易としています。

 本文でも書かせていただいたように、両候補者共に「県政について自ら書いたマニフェスト」を元に戦い、国政の問題については一歳触れておりません

 特に、民主党推薦の石田候補に於いては、
選挙の終盤に、柳沢発言を批判するのは国会議員の役目(国政)だとして、「私は愛知県をどう変えたいかを申し上げたい(県政)」と強調していたそうです
(BLOG「思うて学ばざれば則ち殆し」の、コメントをコピーさせていただきました)

 あくまでも、「国政は国政」「県政は県政」であり、これを意図的に混同して報道するマスコミは、政策主体の論戦で「正々堂々と戦った両候補」と、「愛知県民」をバカにしているように思われてなりません!

よくわからん選挙分析 思うて学ばざれば則ち殆し-ウェブリブログ
http://kahkun3601.at.webry.info/200702/article_5.html

 

 

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nina

割と投票率が高かったですよね。
関西では総じて投票率が低いので、組織票を持ってる所が強いです・・・。
大阪なんて30%台の地域とかありますもんね・・・。
これだけ不祥事が相次いでも投票率が上がらないから不思議です。
みんな「誰がなっても同じ」と思ってるんでしょうね。
by nina (2007-02-05 22:48) 

たいせい

 ninaさん、nice! & コメント、いつもありがとうございます!
 ○○○がやりたいからと立候補した「候補者」に対し、○○○という政策をやって欲しいとの「有権者」が投票する。
 それが選挙の基本であり、その「政策」の差異を明らかにするために「マニフェスト」が有ったり、一般への周知の場として「公開討論会」があるのだと思います。

 愛知県でも、ここしばらく投票率が下げ止まりませんでしたが、この選挙で少し様子が変わったように見えましたし、今、盛んに話題になっている宮崎県でも、60%前後の投票率だったように記憶しています。

 「誰がなっても同じ」と考えると、投票へのモチベーションは落ちてしまいますが、
今回の選挙は、タレント候補を使った話題づくりをしなくとも、選挙本来の「政策論争をガチンコで行う」ことによって「投票率」は上がるのだと言うことを示す「良い事例」なのではないかと思えます。

 ただ、これらは「政策本意の選挙」がしたいとの思いを持った「立候補者」に、答えられる「有権者」が居ないと成り立ちません。

 「誰がなっても同じ」時代では無くなりつつあるのだから、私たちもそれに答えられる「有権者」にならなくてはいけないですね!
by たいせい (2007-02-06 08:57) 

たいせい

manabuさん、nice!ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。
by たいせい (2007-02-06 09:00) 

アキラ

28年ぶりの高投票率、選挙に行った人が増えたということで、先ずは良かったのではないでしょうか?
しかし、国会のドタバタに引きずられてのUPなら、今回だけで次回は元の黙阿弥?
県の首長を選ぶ地方選挙ですよ。
国政とリンクさせたがるマスコミの対応は如何なものかと思いますが・・・
折角お慶びの所、水を差すようなコメントで済みません。
マニフェスト・・・これって、ある政党が言い出した比較的新しい言葉ですよね。
by アキラ (2007-02-06 18:34) 

選挙の内容、選挙戦の変わり映えのなさはともかく、投票率があれだけ上がったのは良かったです。
今年は選挙が続きます。
この国が少しでもいい方向に進めためには、せめて投票率が70%程度になって欲しいところだと思います。
by (2007-02-06 21:11) 

たいせい

 アキラさん、北九州市長選とは違い、民主党推薦の石田候補は選挙戦中も、自ら国政との関連性を否定していますし、開票速報時の出口調査のアンケートでもいわゆる柳沢問題を考慮に入れた有権者は、予想以上に少なかったと記憶しています。

 今回の投票率下げ止まりの本質的な要因は、有力2候補者の粒がそろっていて、いずれも甲乙付けがたかった事による物だと考えています。
 もちろん、しがらみの中で組織を絡めた選挙戦もいつも以上にありましたし、組織票もそれなりには機能したとは思います。
 組織票と言っても今の組織票は、みこしが担ぐに足るみこしでなければ機能せず、他候補者に票が流れる事例がここの所の選挙を見ても明らかになってきていますし、組織率も低下の一途をたどっています。
 いわゆる無党派層の増加等も考えると、やはり候補者の「質」と政策で戦おうとの「姿勢」が、投票率の下げ止まりの決定的要因ではなかったかと考えていますが、いかがなものでしょうか....。

 「マニフェスト」については、アキラさんの仰るとおり民○党が国政選挙の場で最初に言い出してきたのが、国内最初の「マニフェスト」と言う言葉だったと思います。
 「政権交代を担える政党」というのをどうアピールするか研究した結果、英国で実際に使われている「マニフェスト」を取り上げアピールを始めたのが事の発端だと記憶しています。
(思えば当時の民○党は、結構良いこともやり出していたのですが....。)
 使い出してみたら従来の選挙公約の「箇条書き羅列型」「スローガンアピール型」に比べて、「具体的な政策+実施時期+予算措置」の三点セットがそれぞれの政策毎に明記されていて、説得力があり、与党も含めすべての政党が乗っかったというのが、現在に至る経緯ではないかと思います。

 その後、いわゆる「三位一体の改革」などがあって、地方自治体首長の権限が大きくなり、独自行政の展開が可能になったタイミングとうまく噛み合って「ローカルマニフェスト」が書かれるようになって、今に至っています。


 大先輩のアキラさんに対して講釈をぶっているようで大変恐縮なのですが、
基本的には「立候補者が自らの政策を訴えるしくみ」としては、大変良くできた物で、誰が言い出したかは別として「後戻りさせてはいけないしくみ」だと考えて、書く候補を積極的に応援したいと個人的には考えています。


 また、私個人としての次なる動きとしては、 県議選や市議選に際して「個人としてのマニフェスト」を書くことは大変難しいのですが、会派としての「パーティマニフェスト」ならば可能性があるのではないかと考えて、今年の統一地方選のタイミングで何とか書かせられないのか?」と、ただいま運動を進めているところでもあります。

(議会議員の場合、行政と議会が完全に別物なので「マニフェスト」は難しいとの声も多く、それならば「マニフェスト」に代わる物として「過去4年間の任期中の重要議題に対する議決行動」+「会派としての考え方」ならばどうか?と言うのも含めてです。)
(地縁・血縁型のどぶ板選挙からの脱却が目的なので、有権者にとって政策的に判断材料とする為の、何らかの方法論はあるはずですから....。)

 以上、釈迦に説法かとは思いますが、長々と書き連ねてしまいました。
 失礼な物言いになってしまっているかもしれません。
 その点について、ここでお詫びさせていただきます。


 nice!&コメント、ありがとうございました。
 今後とも、ご教授よろしくお願いいたします!
by たいせい (2007-02-07 13:48) 

たいせい

 STEALTHさん、本当に投票率70%あって欲しいですね!

 投票率の長期低落には、「誰がなっても同じ!」という有権者の「あきらめ感」が、一番の要因です。
 その意味では、
「キチンと政策について書かれたマニフェストを掲げた候補の当選」
 ↓
「マニフェストの実施」
 ↓
「その結果を有権者が自ら享受」

と言う流れが定着すれば、自然に「誰がなっても同じ!」ではなくなるのではないでしょうか?(楽観的すぎるかな??)

 今回の選挙に関しては、やはり公職選挙法がネックで「マニフェストを自由に配ってはいけない!」というのが変わっていれば、もう少し選挙戦の様相は変わっていたように思いました。
(国政選挙はOKなのに、地方選挙には著しい配布の制限があるなんて、絶対おかしいです)

 いすれにしても、確実に時代は前に進んでいると感じました。
 自分に出来ることを少しでも多くの人が確実に行って、せめて後戻りしないようになって欲しいです!


 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-02-07 14:03) 

カオス

TBありがとうございました。
たいせい様のお話を読んで選挙権を行使するにあたっての原則みたいなものを感じました。
私の地域でも4月に統一地方選がありますが、各候補者のマニフェストをよく検討して、地方のための1票を投じたいと思っています。
by カオス (2007-02-08 14:03) 

アキラ

釈迦に説法なんて、買い被りすぎですよ。
つまらないコメントを入れて申し訳ありません。

県議選や市議選に際して「個人としてのマニフェスト」を書くことは大変難しいのですが、会派としての「パーティマニフェスト」ならば・・・・これ!
これですよ、正に今私がやろうとしていること。
3末告示・4月初旬に投票の神奈川県議選、地縁血縁のどぶ板選挙をやりたがる、お年寄りの後援会役員さん達とやり合っているのは・・・
色々勉強になります。
今後も何かと教えてください。
by アキラ (2007-02-08 18:54) 

たいせい

 カオスさん、初の書き込みありがとうございます。
 「民主主義」や「代表民主制」の大原則は、集団としての意志決定において、最大の権限を持っているのは自分たちであり(主権在民)、その結果を(良くも悪くも)甘受するのは自分たち有権者だと言うことにつきます。
 「責任」と「結果」を誰が主体的に受け止めなければならないのか?と言うことを、今一度考えておく必要があります。

 その自覚が甘いと、自分たちが選挙によって選んだ代議士であるにも関わらず自分たちの責任を棚に上げ、「○○先生が悪くてこんな事になった」とか、自分たちが変わらないからまともな代議士を出ていないにも関わらず「誰がやっても一緒」だとかの言い訳が飛び出します。

 立候補者をどうこう言うよりも、自分たちに出来ることは必ずあり、責任を持った一票を投ずることがまず第一歩だと思います。
by たいせい (2007-02-09 14:40) 

たいせい

 アキラさん、県議選・市議選のパーティマニフェスト、思いの外しんどいのではないでしょうか?

 私のところで行き詰まっているのは、地方自治体の議会は議院内閣制の国会と違い、行政と議会が完全に分離していて行政の執行権を議会が持っていないために、「○○○をする!」と言った「いわゆる政策提示」が非常に難しいところにあります。

 パーティマニフェストが可能な場合があるとすると、首長が選挙の際に「ローカルマニフェスト」の提示を行っていれば、その「個々の政策についての賛否」と「その理由」によって構成される「パーティマニフェスト」を書くことが出来る可能性はありますが、そうでなければ議会には「行政権」は付随していませんので、先の4年間に対する政策提案は、技術的に難しいように思います。

 私が今の時点で提案しているのは、上記のような前提に立って、過去の任期中の4年間に実際に議会にて審議された「重要議案の賛否」と「その理由」をベースにして、会派(或いは個人)としての理念なり考え方を「具体的に示す」方法を考えてはどうか?、というものです。
(或いは市民運動として、過去の賛否状況の一覧表を作って、有権者に「具体的な判断資料」を提示できないか?と言う議論を仲間内では行っています)

 いずれにしても目的は「地縁・血縁頼みのどぶ板選挙」からの脱却ですので、有権者に説得力のある判断材料を与えることがポイントになります。

 実は、地方自治体の議会議員選挙でのマニフェストという面では、日本国内では私の知る限りではまだ事例が無く、アキラさんのほうで議論が進んでいる実行可能な良い方法が有りましたら、私の方でも取り組んでみたいと思いますので、お教えいただけたらと思います。

なお参考までに、マニフェストがらみのサイトを幾つか紹介させていただきます。
(特に配布法や記載の方法など、公職選挙法がらみの規制がありますので一度読んでいただいた方が良いのではないかと思います)

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟
http://www.local-ma nifesto.jp/gikaigiin /

ローカル・マニフェスト推進ネットワーク
http://www.local-ma nifesto.jp/network/

早稲田大学マニフェスト研究所(北川研究室:工事中)
http://www.waseda.j p/prj-manifesto/

4-4.マニフェストの配布
http://www.touronka i.com/manual/manifes to/m-manual/04-04.ht m#4-4
(リンカーンフォーラムのマニフェスト型公開討論会マニュアルの中です。配布方法・記載内容を公選法に照らして説明してあります)

公開討論会 NGO リンカーン・フォーラム
http://www.touronka i.com/

ザ・選挙 -マニエフェスト検索-
http://www.senkyo.j anjan.jp/bin/manifes t/search.php
(議員マニフェストも含む、地方自治体を主体としたマニフェスト事例集です)

 実際に作成される際には、何を、どこまで、どう書いて良いのか?選管への確認を行いつつの作業になるかと思いますが、選管も総務省の公式見解とは異なったことを平気で言う事例がかなりあり、理論武装をしておくことが必要です。
(代議士の先生自体が、余り知識がない場合も多くあります。)


 また、一般有権者へ政策提言をする場としての「公開討論会」は
、各地の青年会議所や様々な市民団体が取り組んでいますので、接触をされてみるのも良いのではないかと思います。(青年会議所は、ここ数年全国的に公開討論会の普及活動を行っていますので、地元の青年会議所が一番情報を持っているかもしれません)


 以上、長くなりましたが、現時点で私が持っている情報です。
by たいせい (2007-02-09 15:45) 

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