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劇団四季「エビータ」を観てきました!(鬼嫁と一緒に仲良く...??) [芝居見物記]

 例によって子供を託児に預けて、劇団四季「エビータ」名古屋公演を観てきました。

劇団四季 ステージガイド エビータ
http://www.shiki.gr.jp/applause/evita/index.html

 

 「エビータ」と初めて出会ったのは二十数年前。

 ミュージカルは、森重久弥の「屋根の上のバイオリン弾き」などの台詞と歌で進行する芝居か、「ウエストサイドストーリー」ぐらいしか観たことの無かった私にとって、この作品は衝撃的でした。

 「何よりもメロディがとてつもなく美しい!」
 「前編の大半がほとんど歌で進行してゆくにも関わらず、舞台の進行が流れるように自然」で、ひたすらため息が出たのをいまだに覚えています。
(アンドリュー・ロイド・ウエバーという作曲家を覚え、洋物のレコードやCDを探し回りました。)

 

 正直言って今回の公演には、それほど多くの期待をしていませんでした。

 昔感動した芝居をリバイバルでまた観ても、ほとんどが古くさく感じられて、最初に観たときほどの感動が得られたことはこれまで有りませんでしたので....。


 しかし、今回の「エビータ」は、良い意味で期待を大きく裏切られました

 「圧倒的な音楽の力!!」
 「人が演じる芝居の進行を全く妨げない、シンプルな舞台装置!!」
 「その広い舞台で繰り広げられる、迫力満タンのダンスシーン!!」

 新演出で、振り付けも加藤敬二が手を入れたとは聞いていましたが、まさかこれほどの物だとは思いませんでした。

 

 特に群衆シーンなどは圧巻で、音楽のリズムに応じて迫力有る演技が眼前に展開され、正に息をのむとはこのことでした。

 群衆シーンと言えば昔宝塚歌劇を観たことがありますが、宝塚の場合は役者が経験を積んでいない若年層で、女性のみと言うこともあり、私にはマスゲームのような「無機的」な感じしか受けることが出来ませんでしたが(良く訓練されていると感心しましたが!?)、
四季の場合は、アンサンブルの一人一人に役作りがキチンと行われているのか、群衆一人一人の個性が垣間見られ、「重層的な迫力」の源になっているように思います。

 四季以上の「群衆シーン」は、観たことがありません!
(と言っても、最近四季以外の舞台は観てませんので、余り偉そうなことは言えませんが....。)

 近くに座っていた方達の、思わず息をのむ「ゴクン♪」という音が、聞こえたような気すらしました。

 

 「舞台装置」については、専用劇場存在意義を改めて感じました。

 「CATS」「ライオンキング」などの演目は、舞台装置が大きくて専用劇場でなければ公演すること自体が困難なのですが、
今回の「エビータ」では、「自由に好きなところに作れる回り舞台」「舞台自体のせり出し」「客席を殺した大きな舞台スペース」などの大規模な舞台装置をあらかじめ考慮に入れておくことによって、こんなに大胆な演出が可能になると言うことを思い知らされました。

 今回の演出は、劇団四季が全国にこれだけ多くの専用劇場を持つようになったから出来た演出でもあったと思います。

 しかも、その大規模な舞台装置が自己主張しておらず、役者が演ずるための脇役となるように細心の注意を払われた演出が、非常に心地よく感じました


 そんなかやで、鬼嫁と仲良く「至福の2時間半」をすごしてまいりました!
 (前の記事で、私と鬼嫁との仲違いを気にされた方は、ご安心下さい!?)

 

PS.
 アンドリュー・ロイド・ウエバー、「CATS」「オペラ座の怪人」「ジーザス・クライスト=スーパースター」「アスペクツ オブ ラブ」などの作曲(プロデューサー??)で、バルセロナオリンピックのテーマを作曲したりもしていて、曲を聴くと意外になじみのある作曲家です。

(ミュージカルナンバーのカバーバージョンが、結構ヒットチャートに登ったりもしていました)

 「エビータ」については、少し大きなCDショップに劇団四季版のCDも売っていますので、気が向いたら聞いてみてください。

 音楽としても十分楽しめます!


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nina

いつでも四季を観に行ける環境にありながら、もう長いこと行ってないですね〜。
キャッツはとても感動したのでまた行ってみたいです・・・。
宝塚大劇場は自転車でスグに行ける距離なのですが・・・行く勇気がありません・・・。
by nina (2007-02-14 19:12) 

たいせい

ninaさん、宝塚大劇場に行くのは確かに勇気が必要でした。
行ってみると周りのほとんどは女性ばかり、時々名古屋でも公演があるのですが、会場周辺は結構近寄りがたい雰囲気になっている様な気がします。
私が観に行ったのは、やはり二十年前。
当時は四季も常設の箱が無く新宿に仮設テント劇場を作り最初の「CATS」をやっていた頃で、いろいろな芝居を見て回っていた頃、怖い物知らずで宝塚に足を踏み入れたのですが、本文にも書いたように何か無機質な物を感じて(人がやっている芝居という幹事がしなくて)、その後ご無沙汰となりました。
恐らくその時行っていなければ、まだ行ったことがなかったのではないかと思います。

nice! &コメントありがとうございました!
by たいせい (2007-02-15 09:24) 

たいせい

 naonaoさん、はじめまして
 また来月、劇団四季の「ブラックコメディ」を観に行くなどミュージカルネタ(ほとんど四季中心ですが)も月一ぐらいの頻度で書いています。
 元気が出ますので、感想などお気軽にコメントいただけたら嬉しく思います。
 今後ともよろしくお願いいたします!

 nice!ありがとうございました。
by たいせい (2007-02-19 17:31) 

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