岡崎の旧家「石原邸's Cafe」&八丁味噌の郷へ子供と行きました(NHK朝ドラ「純情きらり」ロケ現場:「溜」たまり) [「家族」とともに]
鬼嫁がお教えいただいている「生け花」と「お茶」の先生の発表会が11月後半にあるという事で、先日会場下見を兼ねて「石原邸's Cafe」と、私が一度行きたいと思っていた「八丁味噌の郷」に子供と一緒に行ってきました。
瓦屋根の美しい味噌蔵でした
八丁味噌の郷は、NHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」の舞台となった三州岡崎ー八丁味噌の蔵元「カクキュー」の敷地内にある展示施設で(というよりも現在も使われている味噌蔵+展示施設)、味噌の生産工程を分かりやすく展示した展示スペースや、実際の味噌蔵を説明を受けながら30分あまりで見学し、八丁味噌を使った料理に舌鼓をうち、昔からの蔵や事務所の建物を眺めながら二時間半あまりを過ごしました。
今も使っている事務所建物
八丁味噌の郷-八丁味噌 カクキュー
http://www.kakuq.jp/home/build.htm
味噌のはなし-食文化のウンチク
http://homepage3.nifty.com/shokubun/miso.html
まず、行って驚きました。
「純情きらり」の影響なのか?他府県ナンバーの観光バスが何台も入っており、いまさらながらNHK朝の連続ドラマの影響の大きさを感じました。
見学を待つ間の子供達
早速、ミュージアムショップの受付に味噌蔵の見学の申し込みをしたのですが、20~30人の見学者で30分ごとに見学を行っていました。
手を加えられていないと思われる蔵
私がまず感じたのは、やはり蔵に葺かれている瓦屋根の美しさ。
何棟もある味噌蔵は全て瓦屋根、白い壁とのコントラストが何とも言えず、心が洗われる思いがしました。
(NHKのロケで使われた場所でもあり、恐らく外観はかなり整備したものと思われます。:築年数からすると屋根も塩焼きの赤瓦だったものに、塗装がかかっている気配がありました。見て見ぬふり、見て見ぬふり。赤瓦の蔵も見てみたかった....。)
昔の蔵の中の再現風景
昔使っていた看板・やはり「純情きらり」
八丁味噌は、昔とほぼ同じ製法で造られているとのこと。
ひと樽には数千万円分の味噌が詰まっているそうです。
また、重しに使っている石は自然石で、三河地震の揺れでもビクともしなかったとの説明が印象的でした。
味噌の樽(今作ると、一つ数百万円とか?)
一通り回った後、会場内の食堂で「味噌煮込み」「味噌田楽」「味噌ラーメン」「カレーうどん」「どてやき(もつの味噌煮)」を家族で食べて(写真がありません)、売店でおみやげを買いました。
カクキューの「純たまり」
ちなみに私がおみやげ用に買ったのは(うちで食べるおみやげです)、「カクキューの純たまり」。
私の住む愛知では、刺身などのつけ醤油や豆腐などへのかけ醤油に「溜(たまり)」を多用するのですが、市販の「溜」がなんだか口に合わず、いろいろ試しているうちに八丁味噌の蔵元の作る「溜」に行き着いています。
(普段うちで使っているのはカクキューではありませんが、旨みがとても強く、これ無しで刺身は食べられません)
もし、ここに来られる機会があれば、おみやげには「溜」をお奨めします。
そしていよいよ、目的地である「石原邸's Cafe」へ向かいました。
「石原邸's Cafe」は、文久二年(1862年)に建てられた建物を復元。
古い民家が建ち並ぶ中に、ひっそりと「和」の独特な空気感を生かした雰囲気のあるCafeとして営業されていました。
石原邸の倉
石原邸's Cafe -
http://ishiharatei.net/
とてもゆったりとした時間が流れる落ち着いた空間で、心が洗われました。
私個人の考えになるのかもしれませんが、和瓦を使った旧家はそんな安らぎとも言える空気を醸し出す空間であり、新しい家でも旧態依然の外装の一つとして使うのではなく、センスのある建築士の方達が現在の感覚で使うと、また新しい安らぎ空間を作ることが出来るように感じた次第です。
縁側で佇む妻と子供達
私たちが選んだメニューは、「あんみつ」「クリームぜんざい」「炭焼きコーヒー」
いずれも上品な味で、とても豊かな時間を過ごすことが出来ました。
石原邸の屋根
邸内には「くど」もありました
石原邸に関しては、発表会が終わってから、また改めて紹介できると思います。
(以上、我が家の日曜日でした。:何のテーマも感じられない文章ですね。失礼しました)
※※ 石原邸’s Cafeは現在営業休止中です (2009.2.7 追記) ※※
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PS.
先週日曜日に行った常滑の「やきもの散歩道」の記事も一緒に書く気だったのですが、あまりにも写真が多くなり、こちらは近日中に別記事で紹介します。
古い瓦屋根の美しい、素晴らしい街でした....、
前回の瓦研究会といい、今回のカクキューのレポートといい
読むのにとても充実感をおぼえます。
前回の記事のコメントに乗り遅れてしまったのでここで。
専門的な視点と知識からの記事にとても感動しました。
私は今度新築する家に、どんな瓦を使っているとか
何製だとか、全く気にせずホームメーカーに頼んでしまいました。
(今からでも聞いてみたい事柄ですが)
でも、ひとつ良かった!と思っているのが「外観」です。
たいせいさんの数々の記事に紹介されている瓦屋根には
本当にあこがれます。
自分の家は田舎に建てるので、その風景に合った外観を!
と希望して、工務店が作るような本格的な和の家には
なりませんでしたが、町並みに合ったものになりそうです。
日本の町並みを、美しく形成していきたいですね。
ところで、岡崎のカクキューはいいところですね!
地元ですが、行ったことないんです・・・
by (2007-10-31 18:57)
同じところを見学したわけで、楽しいですね。リンクを張っていただけるとの事、楽しみにしております。お子さんたちがかわいいですね。現場で確認したことですが、大ダルの上に積んである約三トンの石は、「アノウ積み」という石垣造りに使われる積み方です。地震には耐えると思いました。
by hoihoihoi (2007-10-31 23:50)
ぺんたごんさん、私は過去記事に付けて痛手蹴るコメントがかなり好きで、古い記事でもいまだにコメントが続いている記事も沢山ありますので(必ず読んで返事を書くようにしています)、古い記事でも遠慮九九コメントいただけると嬉しく思います。
今回の行き先では「カクキュー」も良かったのですが、私が感激したのは「石原邸's Cafe」の方でした。
まだ訪れる人も少なく(私たちがいた二時間あまりでお客は二組だけ)、庭先で庭で採れた柿を磨いているおじいさん(ボランティア?)と子供達が友達になったり、子供を抱き上げ「地球の穴」だと言いながら井戸の底を見させると「地球の水に顔が写っているー」と大喜び、ゆったりとした「和」の空間で豊かな時間を過ごさせていただきました。
(鬼嫁の生け花の先生、どこでこんな建物を見つけてくるのでしょうか?:昨年は半田の旧家「中埜半六邸」でした。)
一度行かれると、豊かな気持ちになれることを請け合います。
なお、生け花の先生の企画展が11/23~25日にここであり、25日には山本一家がここに集結します。(鬼嫁は手伝い。私と子供達は妻を送った後、岡崎城辺りをウロウロしているかも?)
nice! &コメント、ありがとうございました!
PS.
家の新築、着々と進行中のようで本当に楽しみですね。
今の家は当然いろいろ考えら得ていてさほど心配いらないとは思いますが、前の記事でアキラサンがコメントされていらっしゃったように、屋根の野地板と畳の部屋の床板は合板でなく、杉の荒板を使われることをお奨めします。
私が前に住んでいた家がそうだったのですが、接着層を持った合板だと通気性が無く、合板の腐朽の元になるケースが結構あります。
(横方向の構造強度を期待して合板を使っている場合もありますので変えられない場合もありますが、私が今住んでいる家ではコストは同じで変更してもらいました。)
今の畳は心材に石油加工品を使っており畳自体には通気性はありませんので、合板の接着層との間で行き場のない水分が溜まってしまうようです。
とは言ってもこの件について私はプロではありませんので、建築会社に聞かれると良いと思います。
by たいせい (2007-11-01 11:58)
hoihoihoiさん、書かれていらっしゃったHPの「味噌のはなし」、とても興味深い内容だと思いこの記事の文中で紹介させていただきました。
私の記事の方は、改めて読み返してみると「山本家の日曜日の日記」と言うに過ぎぬ何を言いたいのかよく解らない記事で、お恥ずかしい限りです。
先日、hoihoihoiさんが愛知にいらっしゃるとBLOGに書かれていた際に、そう言えば私も近くにありながら「八丁味噌の郷」には行ったことがない事に気づき、この機会にと思い足を伸ばしました。
私に「気づき」を与えてくださり、本当に感謝いたしております。
コメント、ありがとうございました!
PS.
次の目標は、九重味醂です...。
by たいせい (2007-11-01 11:59)
カクキューのタマリはいいですね。私もたまに手に入れます。特に白身魚の刺身なんてのはつけると絶品ですね。
また欲しくなってきたな。今度近くまでいきますので入手してきます。
by (2007-11-01 15:41)
STEALTHさん、私が普段使っているのは「まるや八丁味噌」の方の「八丁味噌たまり」です。
幸いな事にこちらの方は近所のスーパーで見つけ 、以来愛用し続けています。
カクキューの溜とどう違うのか?食べ比べてみるのが本当に楽しみです!?
nice! &コメント、ありがとうございました!
PS.
STEALTH さんの家では、碧南の白醤油は使いますか?
白ダシも含めて、他府県では味わえない味のようですね。
by たいせい (2007-11-01 16:23)
たいせいさんは『いい時間』を過ごしていらっしゃるなぁ・・・これは、いつも感じることです。
センスのある建築士の方達が現在の感覚で(和瓦を)使うと、また新しい安らぎ空間を作ることが出来る・・・全く同感です。
そのような家を建てるのが、私の仕事ですから・・・
by アキラ (2007-11-01 18:24)
アキラさん、瓦を使った「新しい安らぎ空間」を作るためには、私たちのような瓦屋が今まで以上に、設計をしていらっしゃる方や、アキラさんのようにお施主様と一緒に家造りを使用つぁれてらっしゃる方達との情報交換が出来る場所が必要になります。
これまで私のようなメーカーは、ほとんどそんな場所を作っては来ませんでした。
(ハウスメーカーとの関係は、買う者-売る者の上下関係で、互角の関係ではありません。屋根工事業者にしても、屋根職人が家全体のことで元請けに意見するなんて考えられないことでした。)
BLOGと言うものにはそんな機能もあると感じて、このBLOGにそんな関連記事を書くようにはなったのですが、個人が細々とやる程度では大きな力にはなかなかつながりませんね...。(「塊より始めよ」との言葉がありますが)
一棟ずつでも、そんな建物を増やしていきたいものだと思います。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-11-02 14:00)
日曜日は、愛知県まで研修に行き帰りは、味噌煮込みうどんを
食べてきました☆美味しかったです☆
おくどさんですね、お祖母さんの家に昔々あったのを記憶の片隅に
覚えています(^.^)
by (2007-11-12 12:17)
夢空さん、味噌煮込みうどんを美味しいという声を、とても嬉しく感じます。
他府県のお客様などを連れて食べに行くと、物珍しさで一度は食べていただけるものの二度と注文されない方も多く、愛知県のみの味覚かもしれぬと考えていました。(勿論私は、暫く食べないと禁断症状が出てきます)
妻の実家が山陰の農村で、今はシステムキッチン化されていましたが昔は「くど」があったと聞きました。
使用するには不便なのですけれど、何か郷愁を感じてしまいます。
nice &コメント、ありがとうございました!
PS.
鬼嫁の実家は2000年に始めて結婚の承諾をいただきにお邪魔した際、中庭で牛が飼われていて驚きました。
築後百数十年の旧家でした。
by たいせい (2007-11-12 14:45)