東北の残雪と桜、そして南洲神社(土筆・ふきのとう・月山・次男「太陽」・etc.) [閑話休題]
先週東北に出張しており、なかなかコメントの返事が出来ず失礼いたしました。
東北では愛知とは一ヶ月遅れの桜や、今も残る残雪などを目の当たりにし、季節の進行の違いを感じてきました。
途中の道のりで撮った写真で、私にとって今年最後の桜を紹介します。
阿武隈越えで見た桜
今回の出張は、東名高速から東北道を下り山形道から月山を越え山形県の酒田に入りました。
山形道-月山PAに残る雪
一昨年やはり4月の半ばに酒田に行った際には月山で雪に降られ、高速での移動を断念し別ルートで一般道による山越えをした事がありますが、今回はさすがに雪に降られることもなく深夜の到着でした。(その代わり雨でしたが...。)
雨で落ちた桜の花弁
実は酒田では満開の桜を期待していたのですが今年はあいにくなことに例年よりも早く桜はピークを越えており、それもあいにくの雨でほとんどの花は散った後でした。
月山越えで目にした残雪と桜
帰路の月山越えでは、標高が上がるに従い期待していた桜が所々に点在していました。
し・しかし、その先には何と雪。
行きは夜で良く見えませんでしたが、まだとんでもない量の雪が路側に残っていました。
月山越えの山肌に残る雪
土筆、ふきのとう
雪の重さで木の根元は曲がっています
こんなに雪はまだ残っています
月山・蔵王を超えて宮城県の平地に降りるともう葉桜になっており今年の桜は見納めだと思いましたが、福島県の郡山から磐越道で阿武隈山地に入ると桜は満開。
晴れてきた天気もあって、今年一番の桜を堪能することが出来ました。
(高速道路での移動中でカメラを出すことが出すことが出来ませんでしたが、素晴らしい桜並木の数々は今も脳裏に浮かんできます。)
三春PA施設内の桜
福島県の三春は「滝桜」といわれるしだれ桜が桜の名所ランキングでここ数年No.1となっており(岐阜県根尾谷の薄墨桜、山梨県実相寺の神代桜と合わせて日本三大桜)、その影響か植えられている桜もしだれ桜が多く、普段ソメイヨシノを見慣れている私の目にはとても新鮮に感じられました。
三春滝桜 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%98%A5%E6%BB%9D%E6%A1%9C
磐越道-三春PA から見た民家の桜(こんな雰囲気が好きです)
ふとこんな落首を想い出しました。
「花は桜木 人は武士 気概は高山彦九郎」
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「南洲神社(山形県-酒田市)」
山形県の酒田市には「南洲翁」こと西郷隆盛を祀った神社があり、ふと看板に気がつき立ち寄ってみました。
南洲神社(西郷隆盛が祀ってあります)
当時酒田市を含む庄内平野には出羽荘内藩があり、戊辰戦争の際に官軍と激しく戦った歴史があります。
拝殿内の説明文
荘内藩は戊辰戦争終戦官軍に激しく抵抗したため厳しい処分を覚悟していたが、南洲翁による公明正大で極めて寛大な処分となった。
この南洲翁の大徳に感じ臥牛翁は、明治八年自ら旧庄内藩士と共に訪鹿して南洲翁の教えを受け、後に教えを受けた人たちの手記を集め「南洲翁遺訓」を発行した。旧主君酒井忠篤公は数名の人を各地に行脚させ、全国に頒布した。
代は変われども、今もなお頒布を続けていらっしゃいます
また明治十年の西南の役では荘内から二人の青年が西郷軍側に身を投じ奮闘し、戦没後南洲翁の墓所の直ぐそばにこの二人の青年の墓が設けられている。
(神社内の案内を要約)
このような百数十年前の戊辰戦争の恩をいまだに感じて、小さな神社ではあるがいまだに綺麗に整備されている様子に出羽の人たちの義理深さを感じ、
同時にはるか奥州にまでその事歴をいまだ残す西郷隆盛という人の大きさに、思いを馳せた出張でした。
枯葉一つ落ちてはいません
PS.
庄内平野にある鶴岡市は作家「藤沢周平」の故郷であり、小説に良く登場する海山藩は荘内藩がモデルだと聞いています。
酒田市の本間家(今も本宅が保存されています)がNHKのドラマ「おしん」の舞台になっており、実家から奉公に上がる舞台となった最上川も庄内平野を流れています。
酒田港は北前船の主要な寄港地でもあり、荘内米を積み出すための倉庫である山居倉庫(さんきょそうこ)は、瓦葺きの二重野地で今も使われ続けています。
他に、幕末に活躍した清川八郎は出羽-立川の出身で、最近まで粘土瓦を焼いている窯元でした。(うちのお客様ではありませんが、屋根工事業を営む地元の名士として今も家が残っています。)
人の心は優しく、何やら時間がゆったり流れているところで、米も魚も水も美味しく、旅行ででも一度訪れる価値のあるところです。
酒田-山居倉庫
おまけ-生まれて2ヶ月になりました。次男「山本太陽 」
前の記事は次男「太陽」のお宮参りの記事だったにもかかわらず、当人の写真を入れるのをすっかり失念していましたので、最後にオマケで紹介しておきます。
2ヶ月で目鼻立ちもしっかりしてきました
5歳になった長女「青葉」は、赤ちゃんを構うのが大好きです
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桜が綺麗ですね。
by 飛騨の忍者 ぼぼ影 (2008-04-29 16:35)
しっかりとした顔立ちに~、やっぱり2ヵ月の成長なんですね。
お姉ちゃんも嬉しそう♪下の子の面倒を見る、、これもなくなってきていますから、この経験は貴重ですね(^_^)v
by 夢空 (2008-04-30 16:01)
東北出張、お疲れさまでした。
無事にお帰りになったようで、なによりでした。
太陽君は目元が「とうちゃん似」ですね。
きっと大きな人物に育ちますよ。
by アキラ (2008-04-30 16:46)
飛騨の忍者 ぼぼ影 さん、はじめまして。
本当は磐越道の阿武隈山地を越えていわき市に入る辺りで素晴らしい桜並木があり目を見張ったのですが、何せ高速道路の運転中でシャッターを押せなかったことが悔やまれます。
BLOGの方も読ませていただきました。
高山辺りは私の住む愛知県からのアクセスも良く、時々周辺にお邪魔させていただくこともあります。
また、今後ともよろしくお願いいたします!
by たいせい (2008-04-30 17:19)
夢空さん、何とか無事にここまで育ってきました。
長女との関係は良好なのですが、もうすぐ3歳の長男の方がお母ちゃんを取られたことでここの所やや精神的に不安定になってきています。
親としては、これもまた成長のこやしと静観していますが、本人には少し可愛そうかと思うこともあります。(勿論フォローはしていますが)
兄弟が多いと家庭が人間関係を学ぶ良い場所に成ると思いつつも、子供の対応にかなりのパワーが必要だと痛感しています。
それもまた、楽しみの一つなのですが...。
by たいせい (2008-04-30 17:26)
アキラさん、先日は本当にありがとうございました。
おかげさまで雨もやみ、横浜町田ICまでは少し混んでいたもののその後は順調で、23:30には無事帰宅いたしました。
家に帰った翌朝、子供達の「父ちゃん、今日は遊べるよねぇー♪」攻撃が凄まじく、一日子供達と遊んだ夜に写したのがこの記事の最後の写真です。
家に帰り家族と接すると、よろこびを感じます。
nice! &コメントありがとうございます!
PS.
アキラさんの記事にコメントを付けてから思い当たったのですが、当日私は花の調子が少しおかしく、ひょっとしてアキラさんに写してしまっていたとしたら大変申し訳ありません。
私の方は一晩寝たら普通の体調で、寝不足時などに良く症状の出るアレルギー性の鼻炎だと思いこんでいて、余り気に留めていなかったのですが...。
by たいせい (2008-04-30 17:40)
ふきのとう いいですね。奥州にまで西郷隆盛は影響をあたえていたのですね。東北には古い木造の瓦屋根の家が似合いそうですね。私的には山県といえば出羽桜、いいお酒です。
by スミッチ (2008-04-30 19:47)
雪と桜を一緒に見ることが出来るとは不思議な感じがします。
桜を見ながらスキー場で一杯なんて、最高です。
by kappa (2008-04-30 23:32)
桜が東北ではまだ見れるんですね。
太陽くんはたいせいさん似じゃないですか??
周りの方から言われてませんか?
写真見てそう感じました。
by plusgate (2008-05-01 00:30)
東北はまだどこも行ったことないので
写真から拝見する風景はとっても美しいですね・・・
たいせいさんの写真の腕前がなかなか優秀で
その点でも美しさを引き立たせているのではと思います。
by ぺんたごん (2008-05-01 05:50)
スミッチさん、前に何かの小説で元荘内藩士が西南戦争に参加したとの記述を読んだ記憶があり、南州神社の看板を発見したときに「もしや?」と思い足を運びました。
東北は本来茅葺き屋根だったのでしょうが、秋田から北、仙台から北は板金屋根のメッカで実は瓦屋根は余りありません。
特に内陸の山形市などは、長尺板金発祥の地で見事なまでに瓦は少数派に甘んじています。
造作での雪囲いや、そんなかんながあって、古民家の風情も少し違って見えます。(おしんの舞台となった本間家などは、もちろん瓦葺きですが...。)
nice! &コメント、ありがとうございます。
PS.
元々瓦は全国各地でそれぞれ地場で瓦を焼いていた時代があり、出張の際にそんな瓦を使った建物を訪れると、独特の風合いや風格が感じられとても美しく感じられることが良くあります。
by たいせい (2008-05-01 10:28)
kappaさん、この桜のある辺りは冬の間スゴイ積雪で一晩で1mも積もることがあるような超豪雪地帯です。
気温が少しずつ上がり桜の開花温度に達したにもかかわらず、積もった雪が解けきらないことでこんな状態になったのでしょうが、私も見たときには目を見張りました。
同様なシチュエーションで昔山登りをしていた際に、五月の連休に八ヶ岳内の行者小屋と言うところで雪に囲まれた山の中で山桜を発見し感動したことがあります。
国内各地でそれぞれの季節感や、それぞれの風景があるのが日本の良いところなのでしょうね...。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-01 10:37)
plusgateさん、長女も長男も生まれて直ぐはどう見ても私似だと思っていたのですが、成長するに従って少しずつ変化してきたように思います。
顔の変化も子供の成長の証で嬉しいことなのですが、少し寂しいような気もします。
今年は例年に比べて桜前線が少し早かったようなのですが、青森-弘前城の桜や秋田-角館のしだれ桜など、この時期が見頃だと聞いています。
一度そちらの方にも足を伸ばしてみたいです...。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-01 10:46)
ぺんたごんさん、東北は食べ物も水も空気も美味しく人情も厚く、私にとって好きな地方の一つです。(九州や四国もまた別な雰囲気でとても良いのですが...。)
願わくば時間に追われる出張ではなく、家族を連れて山間の温泉場を訪ねる旅としゃれ込みたいのですが、なかなかそうはいきません。
(いずれ子供がもう少し大きくなったら、絶対行こうと心には決めていますが...。)
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-01 10:54)
出張お疲れ様でした。私も帰ってきました。
桜と残雪、見事です。お子様もどんどん成長して見違えますね。
素晴らしいことづくめ。おめでとうございます。
by STEALTH (2008-05-01 21:43)
今年は桜の時期と繁忙期が重なってしまって地元の桜しか見る事ができませんでしたが、せめて京都のは見たかったですね・・・
子供達は元気そうでなによりです!
by nina (2008-05-05 21:48)
雪の中の桜はあまり見たことのない景色です。
地方に残る人情は失いたくないですね。
お子さん達かわいいです。相変わらず良い記事を書きますね。
by こう (2008-05-05 23:33)
STEALTHさん、うちの庭にも子供達の誕生の時のそれぞれ桜を植え三本の桜があるのですが(2本はソメイヨシノ、一本はしだれ桜)、農家の庭にひっそりと生える桜を見て、こんな風に育つと良いと数十年後に思いを馳せました。
何時か成長した子供達と(出来れば孫も)、庭で花見がしてみたいです。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-07 09:58)
ninaさん、私もことしは乳飲み子を抱えていることもあり遠出が出来ず、この東北出張を除いては徒歩県内の桜に限られてしまいました。
(上の子供に食事を採らせたり風呂に入れた理が慌ただしく、花見宴会に一つも行けなかったのが心残りでした)
桜の名所と分かっていくのではなく、たまたま訪れたところの桜が美しかったりすると、感動が大きいですね。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-07 10:10)
こうさん、この桜は国道の脇にある小さな丘の上に有った桜を見つけて、なんだかそそされる物があり望遠レンズでシャッターを押しました。
雪の中に顔を出している二つの石は墓石(?)で、亡くなられた方を忍ぶ遺族の思いのようなものが感じられ、なんとも言えない気持ちになりました。
昔、登山を盛んにしていた頃ゴールデンウィークの山で、やはり残雪の中に咲く山桜を見つけたことがあります。
普段見慣れているのとは違った桜。
やはり、心に残ります。
nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-07 10:19)