クマゼミの羽化、今年も最盛期! [趣味とこだわり]
梅雨が明け、我が家の定例行事「セミの羽化観察」の季節がやってきました。
梅雨明け直後から始まったクマゼミの羽化も、ここ一週間ほどが最盛期で、毎夜家に帰ると庭のそこかしこで1~2匹のクマゼミが羽化の真っ最中です。
例によって、休みの日には子ども達と庭や近くの公園でドンゴロ(愛知ではセミの幼虫をこう呼びます)探し、そしてベランダの網戸に留まらせて羽化の観察会を行っています。
(興味を示すのは、主に年長組の長男「立夏」と年少組に上がった次男「太陽」なのですが、2年生の長女「青葉」も意外と好きです)
さて今年も、7月17日(日)のクマゼミ羽化観察日記をば...。
穴から顔を出しているドンゴロ
羽化前のドンゴロ(愛知でのセミの幼虫の呼び名)は上の写真のような穴を捜します。
夕方4時から5時頃になるとドンゴロは穴の出口付近で、暗くなるのを知るためか?辺りの様子をうかがっています。
今回もそんな所を見つけ、スコップで回りを掘って捕まえたものです。
うちではベランダの網戸が観察場所
我が家で定番となっている観察場所は2Fのベランダで、網戸にドンゴロを留まらせます。
(家の中のカーテンとかでも良いのですが、蚊取り線香やエアコンに当てたくないのと室内では翌朝逃がすのが大変だとの理由で、室外の網戸を採用しています。)
さて観察日記です。
時系列で写真のみになりますが、ご容赦下さい。
このあたり、体を力一杯くねらせプルプル震えながらカラを割って出てくる姿は、なんどみても感動があります。
エビぞりしながらゆっくり確実に足を抜く姿も何とも言えないものがあります。
子ども達の目もこの辺りは釘付けです。
少し角度を変えた写真で、このタイミングを写すとこんな感じです。
本当に良く足が抜けますね...。
このエビぞりの最後には何故か後ろ足を上の写真のように大股開きし足を乾かすのですが、これがどことなくユーモラスです。
さて「エビぞり」の最終段階で上の写真のように羽が垂れ下がってきたら、最後のイベント我が家で言うところの「くるりんぱ♪」の始まりです。
腹部の先端のみでカラとつながっている状態から、思いっきり体を起こして足でカラを掴みお尻を抜く。
このイベントもなかなかもので、あっと言う間に終わってしまうこともあって見逃してしまうことが時々あるのですが、そんな場合は悔しくて眠れません!?
そして羽を伸ばして、翌朝になると飛び去っていきます。
なお今回の写真はさっき撮ったばかりで色が黒くなるところまではありません。
木曜日に撮った雄のクマゼミは、早朝こんな色になっていました。
あ・そうそう、今回の羽化はメスのクマゼミでしたが、オスだと胸の部分がこんな感じで一目でわかります。
オスのクマゼミ
昨年の経験では、クマゼミの羽化は7月20日~25日前後には終わってしまい、その後アブラゼミが始まります。
セミの成虫の寿命は1週間とか言われていますが、羽化のタイミングと成虫が木で鳴いている時期を照らし合わせると3週間~1ヶ月ぐらい生きているような気がします。(アブラゼミの羽化も8月になると下火になります。)
大人が見ても十分楽しめますし、意外と簡単に見られますので、子どもと一緒に夏休みの感動体験などいかがでしょうか?
過去記事
「セミの幼虫捕獲法」「アブラゼミの羽化」セミの羽化2009-2
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2009-07-25セミの羽化2009「まずはクマゼミ!」(ひょっとして梅雨は明けたのでは?)
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2009-07-14
余力が有れば、アブラゼミの記事を今年も書こうかな・・・・。
写真が鮮明なこと、角度を変えての撮影など見所満載ですね!
ところで、羽化にはどのくらいの時間を要するものなのでしょうか?
by 浜松自宅カフェ (2011-07-18 10:31)
浜松自宅カフェさん、ご無沙汰しています。
改めて写真のタイムスタンプを見ると、今回の羽化で19時50分から1時間弱で羽を伸ばすところまでいっています。
過去の写真などを見ていても、だいたい19時半から20時くらいの羽化開始で、やはり1時間弱くらいの所要時間でした。
ちなみに色の黒く変わった朝の写真ですが午前5時過ぎぐらいで、6時半くらいには居なくなっていました。
by たいせい (2011-07-18 22:26)
当地の公園でも2〜3日前から蝉の合唱が聞こえるようになりましたが、台風の影響が心配です
by yanasan (2011-07-18 23:06)
少し角度を変えた写真、少々不気味な気もしますが、面白いですね
by スミッチ (2011-07-18 23:47)
数時間かかったのでしょうか?
決定的な瞬間をとらえた見事な写真ですね
by 駅員3 (2011-07-18 23:54)
色が変わっていく速さに驚きです。
セミは生き急いでいるように思えて仕方がありません。
by yukikaze (2011-07-19 01:18)
今年は蝉の鳴き声をほとんど聞かず、ちょっと不気味な夏だなぁと感じているところです。
テレビでは、蝉の初鳴きを観測したとか言っていたんですけどねぇ・・・。
by ホタルの館 (2011-07-19 03:28)
え、1時間にも満たないのですか!(驚)
それと深夜だと思っていたのですが、20時頃なら子供にも見せてあげる
ことが可能だとわかりました。
やはり脱皮と言うのはとても危険な作業なのでしょう。
ゆっくりとやるわけにはいかないのですね!
by 浜松自宅カフェ (2011-07-19 13:21)
すごい写真ですね。
うちの子はもっぱらセミの抜け殻ばかり集めています。
by パパねこ (2011-07-19 23:17)
yanasanさん、愛知県のセミはクマゼミで、TVなどで良く聞こえる「みーん♪、みーん♪」というミンミンゼミの鳴き声を聞いたことがほとんどありません。
TVのキー局のある東京にはクマゼミがいなくてミンミンゼミなのだそうですが、放送などを聞いてセミの鳴き声に違和感を感じませんでしたか?
by たいせい (2011-07-19 23:26)
スミッチさん、写真も細かいところが明るくなり良く見えるのですが、やはりその場の臨場感もなかなかのものです。
休み休み少しずつ体を出していったり、体をプルプル震わせながら足を抜く様など、何度見ても飽きません。
現物を見出すと、クセになります!
by たいせい (2011-07-19 23:30)
駅員3さん、写真の横に時間を打ち込んでおくと良かったとやや反省です。
所要時間は1時間弱、外で蚊に刺されながらでは辛いですが、ベランダで座りながらの生物ショーでした。
by たいせい (2011-07-19 23:34)
yukikazeさん、セミに限らず人以外の生き物は目的に向かって真っ直ぐでムダがないのがよいですね。
私どはムダが有りすぎ、迷走人生を今だおくっています...。
by たいせい (2011-07-19 23:37)
ホタルの館さん、今年は梅雨明けが早すぎセミの羽化が間に合わなかったような感じがします。
7月20日ころが梅雨明けの平均と考えるとだいたい例年どおりで、セミの生物時計はいったいどうなっているのだろうか?等と考えています。(何年も土の中で外界の様子がわからないはずなのに...。)
by たいせい (2011-07-19 23:40)
浜松自宅カフェさん、体が固まるのに時間が掛かるせいか?自然の環境の中では暗くなったら直ぐに羽化を始めるようです。
もう少し遅い時間との印象は、人目に触れやすい人工の光が有る環境でのことでは無いかと思います。
(夕立などで急に暗くなった時や、日食の時など、日中でも羽化をすると聞いたことがあります。)
脱皮の危険性という点では、近くにある中学校のセミの抜け殻のよく付いている木では、いつも猫が居てドンゴロが出てくるのを狙ったりしています。
また良く気をつけてみていると羽化を失敗した幼虫の姿もたまに見かけます。
やはり羽化は、とても無防備でリスキーなことなのでしょうね!
是非お子様にも見せてあげてください。(時期的には7月中が勝負です)
by たいせい (2011-07-19 23:48)
パパねこさん、うちの子ども達も外に出ると抜け殻ばかり集めてきます。
子ども達にとって、何か琴線に触れるものがあるのでしょうね。
by たいせい (2011-07-19 23:50)
ご訪問、ありがとうございます。<(_ _)>
こういう様子を実際、見ることは減りましたね。
これからもよろしくお願い致します。
by こうちゃん (2011-07-20 22:50)
復活!!!!!
待ってましたー やったー うれしいぞ~
写真の腕もあがっているじゃないですかー
子供の夏休みの宿題の
参考になるようなブログですね!
by macoto (2011-07-21 07:27)
リアルですね~
ドンゴロって言うんですか?
愛知県在住でも知りませんでした・・・^^;
(幼少期は大阪・岡山でしたので^^;)
by plusgate (2011-07-21 15:12)
こうちゃんさん、セミの鳴き声を聞くことが出来る環境ならば、今も昔もセミの羽化や昆虫たちの営みは今も昔も続いているのでしょうね。
ただ私たち自身の関心がそれに向かなかったり、心が余裕を失ってしまいなかなか目に入らなくなっているのを、私自身も感じています。
今後とも宜しくお願いいたします。
by たいせい (2011-07-21 19:47)
macotoさん、この写真を撮った数日前やはりオスのセミの羽化をベランダで観察し写真も撮ったのですが、小2の娘が学校に持っていくから写真を印刷してとせがんできて、翌日写真を持って学校に行きました。
すると担任の先生からは感謝の手紙をいただくなどあったのですが、娘からは「夏休みの自由研究になるかなぁ?」などの声が聞かれました。
私としてはまだ小2の自由研究のテーマとしては重いと考え(親がかりでは自由研究になりません)、自分でスケッチなり写真をとったりが出来る年になったらと諦めさせました。
子どもたちにとって何らかの刺激を与えられたようです。
PS.
更新頻度は上がらないと思いますが、記事の更新ポツポツとやってきます。
by たいせい (2011-07-21 19:54)
plusgateさん、愛知県全域でドンゴロというのかはよく解りませんが、私の住む高浜ではむかしからドンゴロと言っていたような気がします。
子供の頃からの言葉ですので、セミの幼虫と言うよりドンゴロと呼んだ方がピンと来ますね。
by たいせい (2011-07-21 19:57)
写真がきれいですね。
リアルすぎて、ちょっとグロい感じもしますが・・・
黒色がカッコいいです。
by こう (2011-07-25 20:23)
こうさん、3年前から子ども達に見せるのを目的に始めたのですが私自身が魅せられてしまい、休みの日の夕方になるとドンゴロを探しに出かけてしまいます。
実は今日初めてニイニイゼミの幼虫を捕まえるのに成功し、写真に収めました。
余力が有ればきじ 記事にアップします。
by たいせい (2011-07-27 21:32)
お久しぶりです。あいかわらずいいパパしてるんですね。
セミ、僕も子供のころ同じことをやってました。大好きでしたねぇ。
by kuni (2011-07-27 22:00)
最近の研究では、一週間でなく、一ヶ月は生きるようですね。
幼虫の期間約7年を比べるとかなり長寿な昆虫ということになります。
ちなみに、茨城県北部山間部にはクマゼミはいません。
by 袋田の住職 (2011-07-28 20:24)
kuniさん、子供の頃はただ闇雲に昆虫を捕まえ眺めていたように思いますが、不惑を越えて同じコトをするというのも当時は解らなかったことが解ったり、感じられたりして大変面白いです。
他にも我が家ではアゲハチョウの羽化などもあったりします...。
by たいせい (2011-07-29 21:35)
袋田の住職さん、子供の頃TVやラジオで聞くセミの鳴き声と家の近くで聞こえる声が違うことに気づき、何故だろう?と考えていたことがありました。
今思えば、愛知にはミンミンゼミがおらずクマゼミの地域だったことに起因するようで、調べてみると愛知はクマゼミの特異点で、西日本以外で何故か愛知だけがクマゼミの地域になっていたようです。
最も最近は地球温暖化の影響で、関東圏でも随分クマゼミが増えたとか....。
そのうち「セミの鳴き声は?」と聞かれても、「み~ん♪、み~~ん♪」と応えられない時代になるのかもしれませんね。
by たいせい (2011-07-29 21:41)