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「愛情や思いやりは登山の敵?」「危ないところで人は死なない。安全なところで事故は起こる」 [我が青春の「山登り」]

 山登りの危ない話、第2弾です。

 前回の記事で、恥ずかしながら昔自分自身が経験した「積雪期の八ヶ岳での大滑落」危険判断の出来ない初心者が陥る事故として紹介させていただきましたが、他にも事故となるのを未然に防ぐことこそ出来はしましたが幾つかの「血の凍る事件」などを経験しています。

 ものはついでと言うことで、自分自身が経験した危ない思いや間近で見た遭難事例を書かせていただきます。

雪山での滑落経験(高度差300mの大滑落・十数年前のGW登山での事故・八ヶ岳・雪洞)
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2008-05-26

我が青春の穂高岳
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2006-07-27 


「危ないところで人は死なない」

 

ho iwaba.JPG 岩場の登高(空身の撮影用やらせです) 

 一般の印象では、登山の遭難事故は危険な場所で起こるものだと捉えていらっしゃる方が多いように思いますが、私自身は「危ないところでは事故は起こらない」従って「人が死ぬことはない」との強い印象を持っています。

 

 実際に十数人の登山未経験者を山に連れて行きましたが、危険な箇所になると起こる変化は皆同じです。

 足がすくんだり、渾身の力で岩にしがみつき身動きできなくなることはあっても、落ちることは絶対にありません。

 そのうち誰かが助けてくれますので、初心者であろうが危険判断の出来るベテランであろうが、危険な場所や悪場では意外なほど遭難事故は起こらないものです。

ho kiret.jpg
 眼下に見下ろす大キレット(一旦バランスを崩すと数百mは遮るものがないナイフリッジと言われる危険な稜線で、一般縦走路の中ではもっとも危険と言われていますが、こんな場所ではまず事故は起こりません。もっともここの場合は、天候の急変などで逃げるためのエスケープルートがほとんど無く、それにより実力を超えた無理な登高をせざる終えない場合には事故が起こります。)

 

 むしろ危険なのが、危険箇所が終わって安全が確認できる休憩場所

 「ホッと息を抜き、荷物を背中から降ろそうとした瞬間にバランスを崩す。」

 これが実は一番危なく、間近に見た遭難事例の大半はこのケースで起こっています。

 同じ山域で滑落事故が起こると、岩と一緒に人が落ちていく音が聞こえやがて県警による山岳救助隊のヘリが来て遭難者の収容に当たります。(経費は1時間50万円と聞きました)

yaridaira.JPG こんな休憩場所だけならば安心なのですが...。 

 ほとんどの場合縦走路上の事故ですので、登山道の尾根道を歩いていくと事故現場に差し掛かりますが(収容中の場合もあります)、どう考えても危険とは思われない場所で遭難していて目撃者の話を聞くと「休憩前後の気を抜いた瞬間の出来事だった」と同じ答えが返ってきます。

 自動車事故や仕事の上の事故でも同様で、初心者の頃は何をするのにも注意を払いますが、中途半端に慣れた頃のふと気を抜いた瞬間というのが一番事故の多発する時期ではないでしょうか?(危険判断が出来ない事による事故は別の要素ですが。)

maeho.jpg この写真のバックにあるような尾根を歩くわけですが...。 

 よく考えると前の記事で紹介した滑落事故も、休憩場所でもある山頂が見え始めて「気を抜いた瞬間の事故」だったように思えますし、たまたま事故にこそ成ってはいませんが思い当たることも随分あり、気を抜く瞬間の挙措動作に注意を払うようになりました。

(夏山の遭難の大半は、こんなケースと、落石や落雷、道に迷うなどの危険予測の部類に入るものです。こういう事の積み重ねが「危険判断が出来る」「経験を積む」と言うことだと感じています。)

 



「愛情や思いやりは、登山の敵」

 

 10年ほど前その夏の登山計画を立てていたら、弟分として普段一緒に行動していたカップルから「登山は始めてだけど、参加したい」との申し出があり、いつも山に行く友人と合計6人のパーティで白馬岳から唐松岳までの縦走をしたことがあります。

sirouma.jpg このときの登山メンバー(撮影者が写っていません)

 私としても山仲間を増やしたい思いで、毎年何人かの初心者を連れて山に入っていたことも有り気軽に考え山に入ったのですが、カップルの存在は実に脅威でした。
(体育会系の二人のカップルで、良くありがちなイチャイチャしていて困ったとか言う話ではありません)。

 カップルですので、当然の事ながら恋愛感情や思いやりが双方の心を支配しており、ちょっと何か危ない場面や体力的に辛い局面に差し掛かると、男の方から無意識に手を差し出し彼女を助けようとします。

(これ自体は大変美しい行動であり、光景です。但しそれが山でなかったら...。)

 

 

 やがて彼女の方はそれが当たり前になり、依存心が生まれ自分自身が自力で危険回避をしたり今の状況を判断できなくなって行き、知らず知らずのうちに彼の方に判断を依存するようになってきました。

 これが、端から見ていて大変危なっかしい

 彼の方も初心者で元々余力のない中で彼女をサポートしようとするので、当然バランスが悪くなったり先の読み(岩場は読みが全てです)がどんどん甘くなり、見ていられないほど心臓に悪い瞬間が何度もありました。
(元々登山というのは自分の身は自分で守るというのが基本で、それが及ばない場合に初めて他人の力を借りると言うことでなければなりません。)

yari.JPG くだんの彼です 

 

 暫く様子を見て、このままでは二人に為に良くないと判断して歩行順序を次のように改めました。

もう一人の初心者の女性登山経験者彼女私の次に経験が豊富な友人

 この登高順序は、かなり悩みました。

 殿(しんがり)に体力も経験も豊富な友人を持ってくることが出来ていましたので(実はこの友人をトップにすると、強すぎて初心者がついて来れないペースを作り隊列が伸びる傾向がありました)、私は後の様子を見て歩行ペースの配分ができる先頭にペースメーカーとして入り、もう一人の登山経験者を真ん中、そしてその前と後にカップルを分割するという順で、一番技術的にも体力的にも弱いように感じられたカップルの片割れである彼女を殿の友人に頼みました。

 

 以後、安定感のある順調な登山となり、さほどの心配もなく行動できるようになりました。

 実はこのときも血の凍る事件がなかったわけではなく、不帰Ⅱ峰(帰ラズの険とも言います)の登りのルンゼ(岩溝)で例の彼が人の頭大の落石を起こし、ルート的に横に全く身動が出来ず逃げられない後続のメンバーの肝を冷やしたり(4番目に歩いていた登山経験者が体を張って止めました)、接近する台風の風で深夜テントのポールを二張りとも持って行かれるなどの事態がありましたが、いずれまた別の記事で...。

 

 後日談があります。

 妻と初めて山登りに行ったのは白馬岳だったのですが(前の記事では最初の登山は八ヶ岳と紹介しましたが、よく考えたら白馬岳の方でした)、このとき私たち二人と友人がもう一人誘って2人+2人という形で白馬三山縦走をしました。(不帰キレットまでは行かない初心者向けのコース)

 その際に自分自身のこととして、ここで書いてきたカップルのように恋愛感情や思いやりの心が登山の障害になる事例を、身をもって経験してしまいました。

siro-nebuka.JPG 彼女との初登山

 初心者の女性は何人も登山に連れて行ったことがありますが、恋愛感情を持つ女性を自らが山に連れて行ったことはこれまで一度もなく、他の女性に対してなら出来ていた「見守りつつも厳しく対処する」と言うことが、私には出来ませんでした

 「危険な場所に差し掛かると、思わず彼女に手が伸びてしまう」「自分自身で対処すべきだと思うことでも、思わず手伝ってしまう」

 ダメだとわかっていても私は自分自身ではどうにも止められず、友人に助けて貰いました。

siro-siroza.JPG siro-sirotatu.JPG
実際改めて写真も見ていると、どうもイチャイチャしていたようです...。(恥ずかしい) 

e0811hodaka-hayakawa.jpg 助けてくれた、畏友H君です 

(もっともそれが問題になるようなレベルの高い山に入ったわけではありませんし、所詮は夏山の一般ルートですのでそれほど堅く考える必要はあまりないのですが...。)

 

 将来、自分の子供を連れて「父ちゃんが青春の情熱を燃やした山」に連れて行きたいと心の底から思っていますが、血肉を分けて愛情を注いだ子供達に毅然とした対応が出来るかどうか不安でなりません...。

 

PS.
 妻にプロポーズをしたのは、このときの白馬三山縦走時で白馬岳頂上直下の天幕場のテントの中です。

 当時、愛知と東京の遠距離恋愛立ったことで、「一瞬たりとも離れたくないから、ずっと一緒にいられるようにしたい!」などと言う趣旨の、三河弁丸出しの怒濤の寄せであまりカッコ良くないプロポーズで彼女を押し切った記憶があります。

 無事に受託して貰い今に至っているわけですが、隣のテントで気配を感じていた友人二名には食事時間を遅れさせるなどの多大なご迷惑をお掛けしました。
(この話も、妻に捨てられなければ、いずれ記事にしようかな。:要望が多くあるようであれば??)

ho maru.jpg 結婚後の穂高岳登山 

白馬岳山頂
 

 

PS2.
 事故や山の危険の記事を二つ続けてしまいましたが、少なくとも夏山であれば、コースを選びさえすればほとんど危険のない楽しい登山を楽しむことが出来ます。

 次の登山関連の記事で、初心者にも楽しい登山コース山の魅力の記事を書きたいと思います。

unnkai.JPG
 雲海から昇る太陽


PS3.
 ここの所あわただしく、書きためていたストックに手を加えた形の記事になってしまっています。

 瓦関連記事も、落ち着いたら書いていきます。

 


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こう

木を登るときに起こる事故も、降りる最後の所と聞かされたことがあります。
気を抜くなと言われても、疲れているとついやってしまいますよね。
色々な経験を生かして、危険の芽は早めに摘む。危機管理の大切さを改めて感じました。
by こう (2008-05-29 09:11) 

たいせい

 こうさん、山には本当に多くのことを教えられました。
 リーダ-シップ研修だったようにも思いますし、人に(初心者)ものを教えることの難しさを学びましたし、自分への過信の恐ろしさ、予見し予測することの大切さやなど、数知れない沢山のことを学びました。
 しかし勿論研修のために山登りに言っていたわけではなく、自然の中で数日過ごし日常生活から離れることによる爽快感はやはり何物にも代え難く、20年近く続ける事ができたのは私の琴線のどこかに深く共鳴するものがあったように思います。
 そして、同じ釜の飯を食ったかけがえのない友人や、妻を娶るに至ったのも山のおかげだったと感じています。
 子供が大きくなったら、絶対山に連れて行こうと思います!

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-29 17:35) 

yanasan


どんな事故でも一瞬の気の緩みが大きな事故になっているように思います。
by yanasan (2008-05-29 18:39) 

アキラ

一瞬のスキを死に神は狙っている・・・ということなのでしょう。
死に神に魅入られた人は、「見れば判ります」(私には)
そんな人は、「魔が差した」行動をするものです。
俗に「魔が差す」何て言いますが、私はそれなりの理由があることだと思えて仕方がないのですが・・・
助かる人は、まだ「この世での苦労が足りない人」だと思うことにしていますが、果たしてそうなのかどうか?判りませんが・・・
死に神は何も言ってはくれないものですから^^;
by アキラ (2008-05-29 18:54) 

たいせい

 yanasanさん、一瞬の気の緩みと言えばその通りなのですが、化と言っても何時までも気を張り続けられるわけではなく、むしろ危険箇所で気を張り続けた後が危ないと感じています。
 それなりに経験を積むと「気の抜きどころ」がわかるようになり、初心者などにも危ない箇所は本能的にわかりますので、むしろ「気の抜きどころ」を適当に作ってあげることが大切な気がしています。
 それともう一つ、こんな状況が危険なのだと教えてあげることになりますが...。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-30 10:15) 

たいせい

 アキラさん、自分が山で遭難事故を見る限りでは「何故、こんなところで?」と思うような事例が大半でした。
 基本的に私は山で心がけているのは、「危ないところには行かない」「危ない時には登らない」の二つで、その時のパーティーの実力を計りながら「何かあった場合の余力をどれだけ残せるか?」を考えながら行動していたように思います。
(勿論、その時の体力や技術水準では危険に思われる山にも登りたくなりますが、その為に実力をつけて安全と考えられるようになって初めて登る様にしていました。)
 仰るように「死に神に魅入られる瞬間」と言うのは確かにあり、それを防ぐには常に幾ばくかの「余力」を残しておくこと以外に無いと思っています。

 nice! &コメント、ありがとうございました!

PS.
 山の危険な話ばかり二つ続けてしまいましたが、基本的に山は楽しいもので、ほとんどの場合さほどの危険はないものです。
by たいせい (2008-05-30 10:26) 

にっしゃん

大成先輩、ご無沙汰しております。

先日は、貴重なCDをご恵送くださいまして、誠にありがとうございました。
感動しながら、毎日聴かせてもらってます。
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。

6月の同窓会で御逢い出来ればいいですね!

御武運を。
by にっしゃん (2008-05-30 18:24) 

ぺんたごん

青春と、登山と、甘酸っぱい思い出でしょうか。
いいですね!こういう経験はたくさんあった方がいいですよね。
(危ないことも、現在があればこそ、良い経験と思います)
もちろん、奥様とのこと、空気を読んでいたご友人のこと、
もっともっと記事にしていただけたら嬉しいです!
(ウチの話もそのうちに・・・?)

会社の人でやっぱり槍とか白馬とか(私はよく知らないのですが)
登山が大好きでよく話しを聞いていたのですが、
滑落の話とかもたまに聞きました。
苦労のあとの頂上の景色が最高!下山してからの温泉が最高だとか。
またそういうお話も教えてくださいね♪

by ぺんたごん (2008-05-30 22:59) 

たいせい

 にっしゃんさん、そう言っていただけると送らせていただいた甲斐がありました。
 私たちよりも十歳近く若い連中が「自分に出来ることを、自分でやろう」と歌の形で活動姉弟らゅしゃる姿にも、私は胸が熱くなりました。
 巷では悪いニュース、腹立たしいニュースが横行していますが、こんな連中も出始めており、時代は前にも進んでいると実感できたのが嬉しかったです。
 今のところ同窓会の出席はかなり厳しい情勢(可能であれば何とか都合をつける心構えではいますが)ですが、このCDはK04委員長、H04副委員長、M04副委員長、K04総括などにも送ってあり、同窓会の際の話題にでもなれば幸いだと思います。

 コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-05-31 09:03) 

たいせい

 ぺんたごんさん、基本的に私は真面目な登山者ではありませんでしたので、天気が良いと本当ならば歩かねばならないのを「今日は気分がよいから昼寝の日にしよう」などと宣言をして、朝からおでんを作りながら酒盛りをするという変な登山者でした。(いわゆる困難に立ち向かう求道的なイメージの登山者の範疇には入りません。)
 ただ岩場などはパズルを解くように楽しく登り、山の一番神々しい瞬間である黎明から日の出を見るために早寝早起きをし、山で食べる食事は何を食べても美味しいのだから下界でも美味しい物を作れば感動的に美味しいはずだと、生の野菜や肉類など普通の食材を如何に荷揚げするかに勝負を掛けるような変態登山者でした。
(特に食事については、出来るだけ辺りに匂いを振りまき、他の登山者が美味しく見えるものを人通りのあるところで作って食べて、羨望の目で見られるのが快感でした。)
 そんなことを通しながら何時しか山登りにどっぷり浸かり、年間数度の山登りが、一年間で最も重要な行事になっていました。
 そして、20代から30代にかけての私の青春の全ては山にあったと言っても過言ではないような気すらしています。
(様々な経験だけではなく、友も得られましたし、自信も得られました。妻との結婚も自分の頭の中では、山との係わりの中で考えてしまっています。)

 いすれ子供達を山登りに釣れていきたいと考えているわけですが、自分の頭の中ではいわゆるアウトドアを経験させたいということではなく、父ちゃんが青春の情熱をぶつけた「山」というものを子供達にも垣間見させ、「お前達なりに情熱をぶつけられるものを見つけなさい!」とのメッセージを送りたいとの思いの方が強いような気がします。
 数年後にやってくるはずのその時を目指し、その為にも体を鍛え直さなくてはなりませんが...。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
 
by たいせい (2008-05-31 09:27) 

plusgate

2年前に初めて、富士山に登りました。
眠気や寒さと体力との戦いでした。
富士山とは言え、危険な場所もあったので、
体力なども考えると、安心した所が一番危ないと言うことですね。
でも、山でプロポーズなんて、なかなかやりますね~。
by plusgate (2008-05-31 15:05) 

kappa

登山は一度だけ2日掛かりを経験した程度ですが、
「気を抜いた瞬間に事故が起こる」
は、実生活(特に記事に書かれているように車の運転に関して)で思い当たるフシが多々あります。
by kappa (2008-06-01 08:05) 

nina

18歳から32〜3歳頃までバイクに乗ってましたが、バイクでも気を抜いたり慣れてきたときに事故を起こしたりしますもんね。
ツーリングに行って、帰りに近所のバイク屋さんに寄り、そこから家に帰るときにマンホールの上で滑って転んで膝に穴が空いたり・・・
小学生の頃に「家に着くまでが遠足だ」と言われましたが、ホント、家に着くまで気を抜いちゃダメですよね。(笑
by nina (2008-06-01 18:38) 

たいせい

 plusgateさん、一昨日は久しぶりにお会いでき(オマケにお酒を飲み交わし)、本当に楽しい数時間を過ごさせていただきありがとうございました。
 富士は私個人としてはあくまでも眺める山であって登る山ではなく、一度とある団体の富士登山で行きはしたものの天候に恵まれず断念して以来、足を運んではいません。
 というのも20年近く登山をやってきては居ましたが、もっとも嫌いなのが「登り」で次いで「降り」と言うこともあり、上り下りだけの往復登山は考えるだけで憂鬱になり、あまりファイトが湧いてこないことによるものではないかと思っています。
(同じ苦労をして登るのならば、稜線での滞在日数が少しでも多い縦走ということに成ってしまっています。)
 富士山よりも楽で素晴らしい山も幾つもありますので、もしまた機会がありましたら山に足を運んでいただけたらと思います。

 nice! &コメント、ありがとうございました!

PS.
 山でのプロポーズは、勢いでした...。
by たいせい (2008-06-02 11:59) 

たいせい

 kappaさん、今年に入り自動車事故を一件起こしてしまったのですが、まさに魅入られたように事故となってしまいました。
 かといって四六時中気持ちを張っておくことは不可能で、注意しようと思えば思うほど気を抜いたときとの落差が大きく、むしろ危ないような気すらしてしまいます。
 登山の場合は、危険な箇所は初心者でも何でもわかるので、むしろそれ以外の場所でリラックスさせるように気を使い「気を張り続ける」と言う状態を意図的に壊すことを心がけたり、何があっても対応できるだけの気持ちや体力の「のりしろ」(余力)を常に残せるようにと考えていたように思います。
 それでもなかなか防げないのですよね...。

 nice!&コメント、ありがとうございました!

by たいせい (2008-06-02 12:12) 

たいせい

 ninaさん、どんなことでも慣れてきた頃が一番危ないですよね。
 自動車の運転でもそうですし、仕事でもそうだし、家庭生活でも大きな問題はそんな時に起こるような気がします。
 四輪車に比べて二輪車は同じミスをしたとしても結果的にの被害が大きいと言うことだと思いますが、登山の場合も日常生活上で同じミスをしても何とかカバーできるものが、山の中だとそうはいかないケースが多々あり、より一層の注意が必要だと言うことだと思っています。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-06-02 12:21) 

夢空

たいせいさんの青春の一ページを拝見するかのよう☆
山登りは人生なんじゃないかと、ふと思いました。
乗り越える山がたくさんの人の道、踏み外しそうになることも多々あり・・
ですね。
by 夢空 (2008-06-02 13:57) 

STEALTH

雲海の写真に見入りました。
なるほど・・自然の驚異の前には人間の恋愛感情などなんの足しにもならないわけですね。

山か・・・2003年に御嶽を単独登山して以来、行っていないですね。また行ってみたくなりました。
by STEALTH (2008-06-03 10:30) 

たいせい

 夢空さん、妻が長女を身ごもってから山にはなかなか行けなくなりましたが、自分自身を振り返って「青春」と言う言葉を使うとすればやはり山は切り離せないもののように感じています。
 何かに行き詰まると山に行きたくなり、悲しいことがあっても山に入り、よろこびも山とともにあったような気すらしています。
 私の場合はそれがたまたま山だったわけですが、他のものでも「続ける」と言うことは、後で振り返ると大きな学びの場なのでしょうね。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-06-03 12:00) 

たいせい

 STEALTHさん、山で写真を撮り下山後いつも思うのは「現物はこんな程度ではなかったのに!?」の一言でした。
 雲海も、べた凪の雲海から風向によっては山塊に空気の流れをかき乱された表情のある雲海、時間ととみに姿を変える雲海など実に様々なものがあり、しかもそれが視界一杯に広がっておりとても写真なんぞで切り取ることの出来るものではありません。
 私自身、山の記事を書くと現在の体力とメタボなお腹のことを忘れて、思わずまた行きたくなってしまいます。
 もし行かれる際には、山小屋でよいので最低一泊して(出来れば二泊)朝の黎明を満喫いただくと更に素晴らしさを感じられると思います。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-06-03 15:46) 

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