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自家製の御福銭(修正有り。年賀の進物・おもてなしの心・岡崎-開運招福十二支霊場「崇福寺」) [屋根には「瓦」]

 良くお邪魔させていただくアキラさんのBLOGに関連のコメントを付けさせていただいたのと、とある同業者に業界の新春祝賀会の場でお褒めの言葉をいただいたのに気をよくして、多少タイミングの遅れた、年賀の話を書かせていただきます。

    たたかう★アキラ-お年賀
    
http://blog.so-net.ne.jp/go-go-akira/2008-01-11


   我が社の年賀の進物、「御福銭」


 うちの会社は父である社長のこだわりで、毎年新年の進物として「お福銭」を配っています。

 はじめたのは確か平成2年のお正月だったと思いますが、ふとしたことで会社の近く銭洗い弁天があるとの看板に気づき、そのお寺の住職にご祈祷いただいた後に硬貨を寺の中の泉で洗い、平成元年の五円玉と昭和64年の五円玉を二つセットでお客様にお渡しするようになったのが切っ掛けだったと記憶しています。

(当時私は別の会社に勤めていましたが、五円玉を大量に持って帰って来たのが印象に残っています)

   
   開運招福十二支霊場一粒万倍銭洗い弁財天古刹蘆庵山崇福寺


 以来十九年になりますが、当社の仕事はじめは事務所総出での御福銭の袋詰めから始まるのが毎年の行事のようになっています。(1000セット作ります)

 市販の一番小さいパッキン付きのナイロン袋に自社で印刷した効能書(あえて社名は入れません)と一緒に詰めて、自社名の入ったその年の挨拶文と合わせ、お客様にお届けします。

     中袋(表・裏)

    進物用封筒

 

 結構楽しみにしていらっしゃる方も多く、年始の挨拶にお邪魔できなかったお客様から、御福銭だけでも送って欲しいとの電話が、何本かはいります。

 またお渡ししたその場で、一年前の御福銭を神棚から取り出し新しいものに取り替える場面なども何度か目にしています。

 二十年近くも続けていることでもあり、お客様の中でも期待して待っていらっしゃる方が随分いらっしゃるようです。

 

 先日同業者にお褒めいただいたのは、「会社名が入っていないのが素晴らしい!」「うちだったら色気が出てしまい、小さくとも会社名を入れてしまう」とのことなのですが、前に父にそんな話をしたとき「会社名なんか入れたら台無しじゃないか!」と笑っていたのを思い出しました。

私も色気がある口なので、前に「小さくとも社名くらい入れよう」との話をしたことがありました。)

 その社長さんは、話をしながら「これは去年いただいた御福銭だ!」と身につけていらした財布の中から一年前の御福銭を大事そうに取り出されたのを見て、思わず言葉を失いました。



 思うに進物というものをよくよく考えてみると、相手に対する「今年一年よろしくお願いします」や、「おもてなしの心」などの相手に対する当方の気持ちを表すもので、宣伝などと言う物は副次的なものだし、通り一遍のものでは「一応いただいた」というだけで、当方の心を伝えることにならないどだと言うことが思い当たりました。

 

 景気の低迷で先行きが危ぶまれる中で迎えた平成二十年なのですが、そんなほっとする出来事から今年の仕事が始まりました。

 

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PS.
 御福銭に添えてお渡ししている「挨拶文全文」を紹介します。 
 時間があったらお読み下さい。


「御福銭に添えて」

 謹んで、新春のお喜びを申し上げます。
 御一統様に於かれましては健やかに平成20年の新春をお迎えのことと拝察いたしお悦びを申し上げるとともに、この一年が更なる良い年であり、輝かしきご繁栄とご健勝の年となることを心よりお祈り申し上げます。

 平成も20年となりました。激動の昭和が千変万化の経過をたどり終盤は空前の繁栄を遂げ世界有数の経済大国の仲間入りはしたもののその過熱からバブル崩壊を招くこととなり、その後平成の世となりました。
 以来20年、官民挙げての景気回復・経済再構築等の努力をするものの周辺新興国の追い上げ等もあって思うに任せず、一部の業界や大企業を除き末端の中小零細企業にあっては依然苦境が続き、好転を見込むには至っていません。

 私どもの関連する建築業界にあってもかつての繁忙感はなく、特に昨年後半に於いては建築基準法の改正による新規着工戸数の激減を要因とした失速と燃料費の大幅な値上げもあり、三州産地に限らず粘土瓦業界は大変な苦難に見舞われました。
 本年についても依然厳しさは続くものと思われますが、こんな厳しい時であればこそ「我々の祖先が1400年の暮らしの中からその耐候性・耐久性・居住性・くらしコスト(冷暖房費など)に於いて天然素材で作られた『粘土瓦』こそ最も優れている」という事を、屋根にあまり関心のないと思われる一般のお施主様に広く精力的に周知すべく、製・販・工の全てで業界を挙げて協調努力すべきだと思われます。それには大勢でなければ出来ない事、また自分一人ででも出来る事など真剣に考え実行すべきで、我が社に於いても「何をすべきか?」「何が出来るか?」真剣に考え取り組む決意でいます。

 我が山倉瓦ではそうした理念を元に、社内にあっては従来よりの「品質」「品揃え」「納期」「適正価格」を守り抜くため今年の職場スローガンに「この方法が最良・最善か?、他にも方法はないか?、限りなく追求」と掲げ、お客様各位のご期待とご付託に応えるべく全社挙げて邁進努力する事とし、こうした決意を胸に新年吉日を期し本年の息災と繁栄を念じ、古来より霊験あらたかと言い伝えられている当地三州岡崎に在する開運招福十二支霊場一粒万倍銭洗い弁財天古刹蘆庵山崇福寺にて祈願し、併せて御福銭の御祈祷を拝受して参りました。

 皆々様のますますのご繁栄と開運招福を心より念じ、ご無礼ながら謹んでお届け申し上げます。意のあるところをお汲み取りいただき御笑納賜りますようお願い致します。今年一年の御一統様の益々の御健勝と御繁栄を、心よりお祈り申し上げます。

 平成二十年新春  山倉瓦工業株式会社
                   山 本 生 駒

コラム:「ありがとう」が一位

今年の、好きなことば意識調査(NHK)から
2位「思いやり」、3位「健康」、4位「平和」、5位「やさしさ」でした。
昨年4位の「努力」が15位、11位の「根性」が28位に下がったとのこと。
こんな時こそ「努力」「根性」が必要かも....。

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コメント 12

とりのさとZ

すばらしい企画ですね!
by とりのさとZ (2008-01-13 11:01) 

nina

これはいい企画ですね!
「縁起物」というのは喜ばれますもんね。
会社のPRを入れてないあたりも「損得抜きの縁起物」といった感じで好印象だと思います。
by nina (2008-01-13 18:01) 

こう

1000セットとは驚きです!
他人に尽くすことが、やがては自分の為になるんですね。
by こう (2008-01-13 22:56) 

たいせい

 とりのさとZさん、会社の近所を散歩中にたまたま「銭洗い弁天」の文字を発見したのが切っ掛けだったようです。
 地場のお寺や神社などには、良く話を聞いてみるとそれぞれ独自の謂われや歴史などがあり、驚くことがままあります。
 私も時間のあるときに、あれこれ散策してみたいと思うようになりました。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-01-14 12:57) 

たいせい

 ninaさん、やり始めて数年は、私も含めて社員は冷ややかな目で見ていましたが(特に袋詰めの時)、お客様からの意外な反応に最近では皆気をよくしての仕事はじめとなっています。
 私は、色気を出して会社名を入れようとした未熟者です。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-01-14 13:01) 

たいせい

 こうさん、はじめのころは300くらいだったと記憶していますが、意外な好評に年々増えて1000セットとなっています。
 もうここまで来たら、損得抜きの世界です!

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2008-01-14 13:04) 

私も財布のなかにお福銭いれています。1年間入れっぱなしですよ。
感謝の気持ちもありまして。
貰うとうれしいものですよね
by (2008-01-14 16:11) 

たいせい

 STEALTHさん、意外と御福銭や縁起物を財布の中に入れていらっしゃる方は多いようですね。
 写真の撮影で先週「崇福寺」に行ってきましたが(我が社から車で5分)、人っ子一人いないひっそりとした雰囲気に、何か寂しいものを感じました。
 三河にもこんなお寺があります。
 これも「まちづくり」、皆で小銭を洗いに行きましょう!

 nice! &コメント、ありがとうございました。
by たいせい (2008-01-14 16:46) 

御福銭をずぅっと財布の中に入れていたのですが、
おととしくらいにナイロン袋が破れて(何度も修復した末)
五円玉だけになってしまいました。

仕事始めが”みなさんの為”っていうところがいいですね!
by (2008-01-14 19:22) 

たいせい

 ぺんたごんさん、私の場合は御福銭を財布に入れるといつの間にか無くなってしまいます。
 恐らくは知らず知らずのうちに使ってしまって(目印が何かあるのですが)、他の方に幸せをお裾分けしてしまっているのかもしれません。
 同業者の社長の財布から、一年前のものが出てきたときには、本当に嬉しかったです。

 nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2008-01-15 08:54) 

2年前、伊勢神宮工作所の見学に行きました。工作所内部の撮影は禁止されているため、撮影ができませんでしたが、遷宮工事に向けての準備の現場を見ることができました。
by (2008-01-16 16:13) 

たいせい

 一真さん、式年遷宮の準備が実際に始まっているようで、20年に一度しか行われない現場が伊勢市周辺に幾つもあるようですね。
 そんなことを言ってはぶちこわしなのですが、解体修理ではない新築なので、確認申請はどのように行われているのか?と、不埒なことが頭を過ぎりました。

 いつも nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2008-01-16 17:20) 

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