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亡き祖母の乳母車を復活させました! [「家族」とともに]

 半年ほど前のことです。

 敬愛する友人のF君が、昔ながらの乳母車に1歳の子供を乗せているのを見、とても羨ましく思いました。

 祖母の乳母車復活!

 

  ハイハイで動き回り、掴まり立ちを始めた子供をそのまま乳母車の中に入れておけば自由にその中で遊び回る、
オモチャを置いておくと勝手に探して一人遊びを始める、
寂しくなると「とーちゃぁーん!?」「かーちゃーぁん!?」とアピールを始める。

 「何だかトッテモ良い感じだナァ!」と思い、羨ましくてなりませんでした。

 

 我が家では、長女「青葉」が生まれたときに何も考えずベビーカーを購入し、長男にもそれを使っていました。
(今思い返せば、ベビーカーを買った店に乳母車も展示されてましたが、あまりの高値に眺めるだけで終わったような記憶があります。)

 長女一歳当時

 父に何かの拍子にそんな話をしたところ、
「乳母車なら我が家にもあるぞー!」
「ばあさん(十数年前に亡くなりました)の足が悪くなってから、外出用に6~7年使っていただろー」の声。

 

 そんな会話をしたことを忘れていて、暫くしたら我が家に「乳母車」があるではないですか!?
(父が倉庫の奥深くから、埃まみれになりながら発掘してきたようです)

 

  よく見ると、籐の本体は無事な物の、車軸や手すり周りの鉄は錆だらけ、まともに動く状態ではありませんでした。

  車軸周りにCRCをかけ、錆びている鉄の部分を磨いたら、無事動くようになりました。  試しに子供達二人を乗せると、二人ともゴキゲンな様子。
 仲良く二人で、遊びながら乗っているではありませんか!

   子供達二人を連れての外出に手を焼いていた「とーちゃん」としては(ベビーカーと抱っこの奪い合いが毎回展開されていました)、正に渡りに船。

(余談ですが、我が家に於いては、子供達の私を呼ぶ呼称は「とーちゃん」に統一させました。詳しくは下記の記事をお読みください。)

日本の「とーちゃん」は、断固として『とーちゃん』なのだぁ!!  
http://blog.so-net.ne.jp/kawaraya-taisei/2006-06-17-2

  これで、近所の外出や、保育園との送り迎えがスムーズになりそうです。
(保育園の送り迎えは私の母の仕事ですが、たまに私も行きます)

 

  乳母車に二人を乗せて歩くと、周りの人たちが大注目!

  歩道を歩いていると、
道を走る車の中からの視線が突き刺ささり、
普段会話を交わしたことのない近所の人たちや、同じ保育園に子供を預けている親御さん達からも声がかかり、なにやら嬉しい今日この頃です。
(誰が来ても「こんにちは」を言ってくれる、娘の愛想の良さに助けられてのことです。)

 昔の親は、「乳母車に子供を乗せ、仕事場の傍らに置いて働いていたのだろう?」という情景が、ありありと目に浮かび、
父母共稼ぎで、祖母も働いていた、昔の我が家の子育てに思いを馳せるました。

 娘には、「とーちゃんのおばあちゃんが、昔使っていた乳母車なんだよー」との話をしましたが、
「命のつながりの中で生きている自分」ということを、子供達に皮膚感覚で伝えられる教材でも有るように思います。

 

 前記事で書いた「カメラ」でもそうですが、職人が作った昔の道具というものに、なにやら心惹かれる昨今です。

 

PS.
 唯一の欠点は、折り畳みが出来ず、車に乗らないこと。 それを除けば、言うことはありません!

 

PS2.
 昔を見知っている親戚に言わせれば、私は小さい頃から仕事に忙しい両親よりも祖母になついた「おばあちゃん子」だったようです。

 祖母の私に対する構い過ぎが煩わしく、亡くなった頃には反発をしており、ずいぶん祖母を泣かせてしまっていたようです。
 祖母の葬式ではそんな幾つかの思いがあふれて、涙が止まりませんでした。(あれだけ泣いたことは人生の中で一度だけです。)

 私の女房、子供達の姿を、一度だけでも見させてあげたかった....。

 そんな、祖母の思い出がよみがえってきました。

 (富山県の五箇山(合掌造りの集落で、世界遺産になっています)から若いうちに出てきて、気っぷが良くて、気丈な祖母でした。いずれ祖母についても書きたいと思います、)

 

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コメント 11

nina

昔の乳母車が今でも使えるという事に驚きです。
プラスチックのものなら割れたりして使えなくなっていたかも。
これも「長く愛用できるものを作る」という職人さんの技でしょうか。
安価な使い捨てより、多少値が張っても長持ちする良い物を使いたいですね。
by nina (2007-01-29 19:00) 

練馬のんべ

かわいい!ちっちゃい子はこうでなきゃ。今のべビーカーは機能的だけど、この乳母車、なんともいえず風情あるし、子供も喜びますね。
by 練馬のんべ (2007-01-29 20:44) 

たいせい

ninaさん、車輪が回るようになって私もビックリでした!?
どちらかというと私は、安物買いの銭失い。
100円shopが大好きで、いらない物でもついつい買ってしまう。
でもやっぱり100円shopの製品は所詮は消費財、
長く使える『本物』って良いですねー!(ビンボーなのでそんなに買えませんが....。)

nine!&コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-01-30 08:46) 

たいせい

練馬のんべさま、乳母車に乗せるようになり『子連れ狼』を思い出しました。
(「拝一刀」というには私はあまりにコミカルすぎて、「大五郎」と言うにはうちの子供達は愛想が良すぎて、いささか趣に掛けるのが問題ではありますが....。)
復活させて2ヶ月余り過ぎましたが、未だに子供達は上機嫌。
遊園地の乗り物にでも乗ってるつもりの様です!?
by たいせい (2007-01-30 08:54) 

敬愛するF君とは、あのF君ですか?
もしそうなら彼が乳母車を押しているところ、めちゃくちゃ見たいです。

祖母の思い出ですか・・・私も良く似たような体験があります。
葬式の日に泣いたことまでも。
by (2007-01-30 10:35) 

たいせい

STALTHさん、そうです”あのF君”です。
高浜方面にいらっしゃった時にでも、是非とも見てやってください。
良い「とーちゃん♪」に、なってますから....。

若かりし頃の思い出は、なにやら「美しく」、「恥ずかしく」、そして「懐かしく」思えることが多いように感じます。
もう戻らぬ日々が、そう思わせてくれるのでしょうか?

今の自分も、十数年後に思い出したら、きっとそんな思いにとらわれるのでしょうか?
後悔だけはせぬように、前を向いて歩いてゆきたいものですが....。
by たいせい (2007-01-30 15:14) 

たいせい

manabuさん、nice!ありがとうございます。
一人一人のコメントやnice!に、blogを続けてゆく力を与えていただいています。
また機会がありましたら、お気軽にコメントもいただけたら嬉しく思います。
今後とも、よろしくお願いいたします!
by たいせい (2007-01-30 15:18) 

鬼嫁の妹

我家の子供達は、今度の金曜日に二人だけで米子にお泊りに行くことになりました。最初は、兄のH君は「お母さんと一緒じゃないといやだ」と言って、妹のSちゃんだけ、泊まりにいく事になりましたが、Sちゃんだけおじいちゃん達にお出掛け(最上稲荷)に連れって行ってもらえるのが、悔しくて兄のH君もやっぱり一緒にお泊りするそうです。母は、土日共仕事の予定が入ってしまってので一緒にいけません。実は、おじいちゃん達が母の出産の時に二人でお泊りできるように、子供達だけをお出掛けに誘ったのでした。おじいちゃん達も子供の性格を良く心得ていてSちゃんは、一人で泊まると最初から言うだろうと思っていたようです。H君がお泊りできる様にSちゃんと競わせたようです。さて、本当にお泊りにいけるのでしょうか?
by 鬼嫁の妹 (2007-01-31 14:28) 

たいせい

 我が家でも、下の立夏の方が積極的で物怖じしなく、チャレンジャーです。
 上の青葉は、かつて独占していたお母ちゃんを、立夏に取られている意識が深層心理に有るのか?チョット甘えんぼーですよ。
(理性で一生懸命我慢しているのが、可愛かったりしますが....。)
by たいせい (2007-02-02 10:00) 

浜松自宅カフェ

僕も乳母車で育てられた世代です。お婆ちゃんちで、弟と一緒に乗せられ
ましたよ!駐車スペースさえあれば、良い乗り物だと思いますね。
by 浜松自宅カフェ (2007-03-13 13:55) 

たいせい

 浜松自宅カフェさん、うちでは置き場所は何とかなるのですが、車に積めないのが最大のネックで、普通のベビーカーと併用しています。
 鬼嫁的にはあまり評判は良くないのですが、私自身は大のお気に入りで、近所の散歩や買い物の際には、子供を乗せて悦に入っています。

 nice! &コメントありがとうございます!
by たいせい (2007-03-13 15:03) 

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