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あなたは、『かわら』と言う漢字が書けますか?(屋根材って?) [屋根には「瓦」]

 弊社は社名に「かわら」という字が使ってあります

 いつも領収書の宛名を書いてもらうときに困るのが、この「かわら」という漢字

 よく間違えられるのが「互」、そのほかにも「亙」なんかが書かれることも良くあります。

 ほとんどの場合、途中まで書いて「かわら」ってどんな字でしたか?と聞かれます。

 そこで、私が別の紙に「かわら」の字を書いても、多くの人はハネるところやはね方を間違えたり、ニ画を一画に書いたりしてそれでも間違えて書く人が結構多くいます。

 誰でも中途半端に知っている簡単な漢字だけに、自分が「かわら」の字が書けないことを知り、ほとんどの方はとまどった顔をされます。

 「あなたは『かわら』と言う字が書けますか?」

(出来れば「続きを読む」をクリックする前に紙と鉛筆で実際に書いてみてください)
 

 答えは簡単『瓦』が正解です。


 瓦業界にいて驚くのは、新築で屋根材に何を使うのか関心のないお施主様が大半だということ。

 高浜市は三州瓦の産地(全国シェアの60%超)なのですが、瓦メーカー十数社との取引がある金融機関の支店長でさえ、支店長が替わるたびにおっしゃるのは「赴任してくるまで、自分の家の屋根に何を使っているか知らなかった!?」の一言。

 私の友人知人でも、ほとんどの場合反応は同様です。

 ましては一般の施主様の認識は、住宅で大事なのは「キッチン」「お風呂」などの住宅設備で。屋根なんかは雨露が防げれば何でも良いと言う程度のもののようです。


 ここに来て十年前と大きく変わってきたと思うのが、「基礎」「構造」に対する、お施主様の認識

 いわば、家は「見てくれ」だけではなくて、「基本部分」が大切だという認識の変化

 「住宅設備」は壊れたり変えたいと思ったときにいつでもリフォームで変えられるけれど、
「基本がしっかりしていない家は家本体の寿命が短く、リフォームしようにもやりようがない」という当たり前のことにお、施主様が気がつき始めたように思います。


 この業界にいると、様々な事例が耳に入ります。

  •  「薄型の屋根材」や「金属屋根」は熱を伝えやすくて、結露によって野地板が直ぐにボロボロになる。
  •  「プレスセメント製品」は塗料で色を付けてあり、5年くらいで見る影もなく色が落ちる。(経年変化で性能自体かなり劣化します)
  •  「屋根材」とルーフィング(防水剤)との間の空気が動かずに「湿潤環境」が出来る。

 屋根材にももっと気を配って、住宅の基本の構成要素「基礎」「構造」「外装(特に屋根)」だという当たり前のことにもっと注意して欲しいです。


 ちょうど「瓦」の字のように、知ってるつもりで実は知らないのが屋根と言うことでしょうか?


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アキラ

私はブログにも、何度か『瓦』を登場させています。
屋根の重要性・・・もっと頑張って書いて下さい。

ブログを再開したら、私も知っていることを書きますので・・・
by アキラ (2007-02-16 13:23) 

たいせい

アキラさん、いつもnice! &コメントありがとうございます。
「瓦」ネタももう少し書きたいとは思いつつも、横着をしていてここの所サボりがちです。
また、アキラさんのBLOGで良く書かれている、施工サイド・お施主様サイドの説得力のある情報は、直接にはなかなか手に入らず、いつも参考にさせていただいています。
(その分メーカーサイドの情報は、多少持っているかと思いますが....。)

再開、楽しみにしています!!


PS.
28日に兵庫県のE-ディフェンス(実大三次元震動破壊実験施設)に既存木造住宅移築耐震試験を見に行ってきます。
今回は実験の内容にまで余り係わっていないので、内容はよく解っていませんが、ひょっとしたら簡単なレポートが上げられるかもしれません。
(見聞記程度になりますが....。)
by たいせい (2007-02-17 08:58) 

nina

うう・・・カタチは分かるのですが、下の部分が正確に書けませんでした・・・。(´д`)
by nina (2007-02-17 18:55) 

たいせい

 ninaさん、「瓦」は簡単なようで、作るのも、施工するのも、字を書くのも結構難しかったりします(難しいと言うより「知られていない」「理解されていない」のかな?)


 知ってるつもりで知られていないのが「瓦」だというのが、チョット寂しい今日この頃です....。
(勿論、私たちメーカーの努力不足です。エ~ぇん♪)

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-02-19 18:20) 

tarako

隣町(正確には実家の)が「瓦町」なので、当然書けます。
旧城下町の中心市街地のど真ん中下町にあります。

左官のお手伝いをしていた関係で、瓦屋さんの仕事を間近で見る事が多く、「よくあんな形状に、あのスピードでフィットさせるよなぁ」と思ってみていました。>セメントやしっくいは「変形」しますが瓦はそうはいきませんもんね。板金屋さんもだけど。

当地より隣県が瓦の名産地ですが、融雪ヒーター入り瓦とか出てますね。
by tarako (2007-02-23 08:57) 

たいせい

 tarakoさん、その土地の土を使い全国各地で作られていて、その名残の地名や窯の後がいろいろなところにあったようですね。
(おそらく、城下町を作る際に瓦職人を集めて街を作った名残りでしょう)

 昔は、そんなこんなで「瓦」は生活に密着していたのですが、今は自分の住んでいる家の屋根に何が葺かれているか知らない人がほとんどで、悲しい限りです。(私たちメーカーの努力不足が原因ですが...。)

 住宅建設における予算比率が、かつては屋根部分で10%近くあった物が、今では3~4%。
 安くなるのはよいのですが、家本体の寿命を縮める様な屋根材(大メーカーだったりします)や施工が蔓延していて、悲しい限りです。

 BLOG書いてる場合じゃないので、仕事をしてもっと「瓦」の良さを知らせねば!!

 コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2007-02-23 10:19) 

鬼嫁の妹

瓦の話ですが、「片岡瓦工業」の「セピオ」瓦をご存知でしょうか?この「セピオ」瓦にこだわっているのではないですが、今、新築住宅のプランをしている物件で「セピオ」瓦の様な納めの瓦敷きでプランしていきたいのですが、石州では棟瓦の納めが、ノシ瓦で納めるようになりありませんでした。(平瓦は同じ形がありました、色も銀黒ならありました)他メーカーでも同じ様な仕様の瓦をご存知ないですか?やはり屋根は瓦が一番です。
by 鬼嫁の妹 (2007-03-06 17:05) 

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