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第4回飾瓦コンクールの作品展示(飾瓦・鬼瓦・鬼師・鬼板師) [屋根には「瓦」]

 このBLOGでは過去数度にわたって飾瓦に関する記事を書いてきましたが、思いの外反応が良くて驚いています。

 今年、全国の鬼師(鬼瓦職人)や一般・美術学生などを対象にした「第4回飾瓦コンクール」が行われており、偶々審査会場に並べられた飾瓦を見ることが出来ました。

IMG_0365-1.jpg IMG_0355-1.jpg

 これらの写真を紹介すると共に、2月24(火)~3月1日(日)碧南市藤井達吉現代美術館での作品展示及び一般も参加可能なオークションについて案内させていただきます。

 


 飾瓦は元々、屋根の所々に装飾性を持たせるものとして古い建物などでは結構使われてきていました。

(魔除けや願掛けの意味を持ったものも多く、京都の鐘鬼様や社寺仏閣の狛犬などもそうですし鬼瓦なども実用性を兼ねた飾瓦と言えるのではないかと思っています。)

 先月伊勢神宮に初詣に行った際、おかげ横丁の建物の屋根の至るところにある飾瓦を見て私自身飾瓦の良さを改めて感じたと共に、平板瓦による洋風屋根を含めて現代の屋根でも十分使える可能性があると認識を新たにしました。

(と言うよりも、外装に変化を持たせて遊び心洒落っ気を表現する事の出来る現代でも通用する面白い部材だと感じました。)

IMG_0326.jpg IMG_0331.jpg
おかげ横丁で見かけた飾瓦

「伊勢神宮初詣-後半:内宮編」&おかげ横丁の飾瓦・棟飾り(檜皮葺きも):山本大成 「かわら屋の雑記帳」
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2009-02-07

 

 

kazari posuta-.jpg 「第4回飾瓦コンクール」ポスター

 この「飾瓦コンクール」伝統を未来へ伝えようとのキャッチコピーの元、古来より使われてきた屋根に於ける意匠材「飾瓦」の伝統を未来に伝えるべく行われてきたコンクールで今回が4回目になります。

 

 部門的には「伝統陶芸部門」「現代陶芸部門」の二つに別れており、既存の鬼瓦や飾瓦だけではなく様々な作品が集まっていました。

YIMG_0352.jpg YIMG_0360.jpg YIMG_0359.jpg YIMG_0385.jpg

IMG_0358.jpg IMG_0371.jpg IMG_0354.jpg IMG_0353.jpg

IMG_0355-1.jpg IMG_0365-1.jpg

 これらの作品を見てどう思われますか?

 勿論伝統の延長線上にある作品もありますが、現代的な感覚で十分使えそうなものもあるように思いますし、場合によっては屋根に使う飾瓦ではなく屋内の調度品や、庭に飾るオブジェクトとしても十分使えそうなものがあるように私には感じられましたがいかがでしょうか?

YIMG_0357.jpg IMG_0381.jpg こんなオブジェクトもありました

IMG_0374.jpg 中に電球を入れ隙間から漏れる光を楽しみます(庭先や玄関先)

 この記事で紹介した作品はほんの僅かですし、写真ではない「職人の手による本物」はやはりそれなりの光を放っています。

 興味のある方は、2月24日(火)~3月1日(日)まで「碧南市藤井達吉現代美術館」で作品展示がありますので、是非足をお運び下さい。(最終日には作品のオークションがあります。)

作品展示について

「日 時」 平成21年2月24日(火)~3月1日(日)

「会 場」 碧南市藤井達吉美術館
       〒447-0847 愛知県碧南市音羽町一丁目1番地
       tel.0566-48-6602 fax.0566-48-6603

       http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/

       碧南市藤井達吉現代美術館
        

「オークション」
 期間中(オークション当日も含む)欲しい作品に入札し、3月1日(日)の最終日午後3時からのオークションに参加。(必ず出席のこと)
(鬼師が手間ひま掛けて創った入魂の飾瓦を入手できる機会はそうそうありません。例年思いの外安い金額で落札できると聞いていますので、興味のある方はご参加下さい。)

「飾瓦コンクールについての問い合わせ先」
  〒444-1323 愛知県高浜市田戸町一丁目1番地1
  愛知県陶器瓦工業組合内 飾瓦コンクール事務局
  tel.0566-52-1200 fax.0566-52-1203

 

 これも一つの日本伝統の職人文化ですし、まだ息づいている日本建築の文化でもあります。 

 純和風のイメージに囚われることなく、現代の屋根にも通用する「遊び心」や「洒落っ気」をも内包しているようにも思います。

 そして一般の建築でも、これら飾瓦をワンポイントとして使うことは十分可能です。

 「飾瓦」は廉価な汎用品もありますし全国ルートを持った三州瓦や他産地の流通にも乗せることが可能で、全国の屋根工事店が普通に施工できる瓦でもあります。

 もし使ってみたいと思われる方がありましたら、屋根工事店や大工・工務店にご相談下さい。(難しいとの返事であれば、コメントしていただければ、取り扱える所を紹介できるやもしれません。)

IMG_6717.jpg 95ffbd88.jpg 陶器瓦(釉薬瓦)の棟飾り 

瓦屋根の棟飾り&様々な棟(米子で見つけた変な棟?):山本大成 「かわら屋の雑記帳」
http://kawaraya-taisei.blog.so-net.ne.jp/2008-05-15

 

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iruma_w

たいせいさま
私は、鬼が股をひろげてるのがすごく気に入りました。

by iruma_w (2009-02-17 17:05) 

とりのさとZ

鬼瓦を見ると、手塚治虫の「火の鳥--鳳凰編」を思い出します。我王との鬼瓦コンテストの場面があるんです。

by とりのさとZ (2009-02-17 17:42) 

よっしぃー

鬼瓦コンテストの会場に行かれたんですね!
私は碧南の美術館の方に見に行きたいと思います。

たいせいさんが言うように平板の屋根でも、色々な飾り瓦がのっていても面白いですね。
「ボクのうちは屋根に猫が乗っているんだよ~」とか「カエルがいるんだよ」なんて夢がありますね。
ちなみに
私が作ったガーゴイルはうちの子ども達には「キモイ!」なんて言われてしまったのでNGですが・・・・


by よっしぃー (2009-02-17 18:33) 

sei-kita

ネコの瓦もあるのですねー
by sei-kita (2009-02-17 21:09) 

nina

こういうのが普及したら面白いですよね。
京都あたりで流行らせてくれたら観光客にもウケると思います。
by nina (2009-02-17 21:35) 

jyugemu

最後のふくろうに1票です。
by jyugemu (2009-02-17 23:02) 

kappa

飾り瓦を使うためには、屋根にもそれなりの風格が必要なのでしょうね。
手軽に用いることのできる飾り瓦があれば、結構流行るかも知れません。
by kappa (2009-02-18 00:36) 

denn

まず それぞれの作品としての存在感がすばらしい!

屋根にとどまらず^^屋内の装飾や観賞用^^玄関の飾り^^なんにでも使えそうです^^瓦の持つ質感^^いいですね~^^

我が家がある下町の密集地では^^ 各戸の屋根がみえません^^;

ほんとは郊外で 平屋の日本家屋^^庭を持ち^^ 屋根には瓦^^
そんな家に住んでみたいです^^

by denn (2009-02-18 06:06) 

たいせい

 iruma_wさん、このに紹介した飾瓦は職人の手作りの一品ものでそのままの流通は難しいかもしれませんが、実は汎用品も幾つかあり普通に屋根に乗せられるものも結構あります。
 また最後に紹介したフクロウの飾瓦などは、「少しでも瓦屋根の啓発に繋がれば」との思いで一品ものでありながら普通の建築に使える価格でやっていただいた例などもあります。
 残念ながら一部瓦業界を除いて飾瓦の存在すら知らず選択肢に乗らないケースが多いというのが現状だと思いますが、今後少なくとも標準的なものについてはカタログなどの形でもっと多くの方達に存在を知っていただける方策を採ったらどうだろうか?などの提案も私個人として投げかけてはいますが、外装差別化の一つの選択肢としてこんな部材もあると言うことを覚えておいていただけると大変嬉しく思います。

 nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2009-02-18 08:38) 

たいせい

 とりのさとZざん、平安期にあの様式の鬼瓦が存在していたのかどうかよく解りませんが、手塚治虫の火の鳥-鳳凰編は私も良く覚えています。
 鬼師の世界は今もまだ職人気質の世界が残っており、私の住む高浜でもそんな鬼師の方達がまだ何人も元気に仕事をしていらっしゃいますし、人数は少なくなっているとは言え若い職人達も育っています。(まだ産業として生きています。)
 私の場合は汎用品としての瓦の製造販売が主体でしたので、鬼師の世界とはまた別の世界で仕事をしてきたわけですが、この方達の活躍を本当に心強く思います。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 08:46) 

たいせい

 よっしーさん、やはりよっしーさんの出品作品もあったのですね。
 仰るように無味乾燥で変化のない平板の屋根でこそ飾瓦が生きてくるのではないか?と最近思うようになりました。
 また飾瓦の存在をもっとアピールすることにより一人でも多くの方に屋根について関心を持っていただける場合もあるはずで、鬼師や黒瓦の世界だけではなくうちのような汎用品メーカーや愛陶工(汎用品メーカーの組合)を巻き込むんで広くアピールすることが出来れば、もっと瓦業界の可能性も広がるように思っています。
(このBLOGでも飾瓦や棟飾りなどの記事を書くと、かなりの反響が得られる場合が多いです。多くの方達は存在を知らないだけで、知りさえすれば一定の評価は得られるはずだとの感触を持っています。)

 審査会場である組合会議室に出品作品が並んでいるとの情報に接し、偶々高浜方面に行く機会がありましたので写真を撮っておき、微力ながら少しでも周知に繋がればと思い、あえて作品展示の行われる前に記事を書きました。
 少しでも多くの方に、鬼師が実際に作った飾瓦を見て欲しいです。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 09:02) 

たいせい

 sei-kitaさん、飾瓦や鬼瓦の面白さは机の腕の至近距離で見たときには力を感じなかったものが屋根の上に乗るととたんに存在感を感じる場合があったり、逆に間近では素晴らしいと感じたにもかかわらず屋根の上に乗せると全く存在感のない場合があると言うことで、今回の出品作も全部屋根の上に乗せてみてみたいと感じました。
 手作りですのでどんな形のモノも作ることが出来るのですが、今回の出品作を見ていて羊や牛や猫など動物のリアルなオブジェクトが多いとの感想を持ちました。(写真ではあまり紹介してありません。)
 これらの場合ははじめから屋根の上に乗せることを想定していない場合が多く、庭先や室内装飾用のオブジェクトであり本来の飾瓦とは違うのではないか?などと思いました。(単に瓦製造工程による焼成を行った彫塑作品?。もっともこれも一般の関心を集めるためにあっても良いわけですし、その為の作品の部門区分でもあるのでしょうが。)

 最近この種の瓦がビルの入り口付近のオブジェクトとして使われる場合も増えているようでもありますので、何か使えそうな場合がありましたら思い出してください。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 09:18) 

たいせい

 ninaさん、京都の古い町屋などでは屋根の上の飾りとして鐘鬼様などの飾瓦が使われている場合も思いの外多く、私自身飾瓦に関心を持ち始めた切っ掛けは京都の街の鐘鬼様だったりしています。
 普通の家の外装のワンポイントに「職人の手作り飾瓦」なんてのも結構面白いと思うのですが、いかがな物でしょうか?
(ブームにならないかなー??)

 nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2009-02-18 09:23) 

たいせい

 jyugemuさん、このフクロウの飾瓦は普通の店舗兼民家に取り付けられたもので、手作りではありましたが意外なほどコストはかからずに済ませることが出来ました。
 元はと言えば、屋根屋さんとデザイナーとの話の中から生まれたもので、お施主様に提案するとビックリするほど乗り気になり実現した例です。
 こんな遊び心のある屋根が全国に増えて欲しいと思う今日この頃です。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 09:29) 

たいせい

 kappaさん、困苦ー理の出品作品の紹介ですので重厚なものが多いとの印象になってしまうかもしれませんが、棟を積まない普通の平板瓦のワンポイントとして飾瓦を使う場合を想定した汎用の飾瓦もあり、取り付けるとなかなか良い雰囲気になるようです。
 ただあまり一般に走られておらず、メーカーにとっては踏ん張り時かもしれません。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 09:33) 

たいせい

 dennさん、写真家として名をあげ四十代になって鬼師に転身された山田修二さんという方の講演を随分前に聴いたときに面白いことを言っていらっしゃいました。(「カメラマンからカワラマンへ」などの本も書かれていらっしゃいます)
「ビルでもマンションでも瓦の乗っていないものは建物とは言わない!」「悔しかったら、鬼瓦の一つでも良いから乗せてみろ!」
 現に鉄筋コンクリートのビルに鬼瓦をワンポイント使ったものや、玄関周りで鬼瓦を使った建物の写真をスライドで見せられたのですが、なかなか良い雰囲気になっていました。
 それぞれの土地の住宅環境はあり屋根に使える場合ばかりではないのですが、粘土を焼いた瓦という部材は人が安らげる要素があるようですね。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-18 09:42) 

sachi

鬼瓦 飾瓦 いろいろあって楽しいですね。
いまは瓦を使ったどっしりとした家が少ないのであまり見かけませんが、
アクセサリー(オブジェクト)として工夫をこらして いろんなところに気軽に使えるようになるといいですね。
ホームセンターにおいてもらうのはどうでしょうか?
by sachi (2009-02-18 11:56) 

アキラ

私が育った九州でも、今住んでいる湘南でも「飾り鬼」や「棟飾り」は見かけたことがありません。
古いお百姓家などでは「のし」の部分に「水」と書かれていたり、鬼の代わりに「水」と書いた瓦があったりするのが関の山です。
「水」は火事の怖さを表していて、「ここには水があるから、火は来るな」
と象徴しているのだろうと思っています。
by アキラ (2009-02-18 13:12) 

スミッチ

カエルが上を見上げてるのが楽しいですね
知人が出してるはずなので見に行く予定です
by スミッチ (2009-02-18 17:53) 

denn

その人なら^^ウチに合う飾瓦^^つくってくれるかな?
そんな予感を感じました!


by denn (2009-02-18 20:54) 

たいせい

 sachiさん、言わば飾瓦の世界は粘土を使うことと製法の制約があるだけですので、注文主の要望と鬼師の創意工夫でどんなモノでも作ることが可能です。
 近年これら手作りの瓦を使って、外構などへの展開や家の内部の置物・小物類への展開を模索している方もいらっしゃいます。
 ただ私としては本来の使用用途である屋根での周知を計ることが基本で、それによって家造りでの遊び心や洒落っ気を表現することを皆さんに思い出して欲しいと思っています。
(屋根の上でどう見えるかを計算して創るという技は陶芸家にはなく、鬼師のみが身につけた感覚でもありますので、それを生かして欲しい。)

 nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2009-02-19 09:52) 

たいせい

 アキラさん、私の住む愛知でも古民家などは比較的単純な鬼瓦が多いのですが、機械化が進んだ今と違って同じ単純な鬼瓦でも鬼師の手作りによる「味」を感じるものが多いと思っています。
 数年前にお客様の要望もあって古い意匠の瓦を商品化した時の体験ですが、私たちの感覚では「古風な瓦」だったにも係わらずお施主様の認識は「味を感じる新意匠」だと聞き意外な思いを持ちました。
 「飾瓦」なども未来に向かう「瓦の可能性」の一つではないかと思っています!

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-19 10:07) 

たいせい

 スミッチさん、このカエルの飾瓦はどこに使って、どの角度から見られることを想定して作られたものなのでしょう?
 屋根の上であれば空を見上げて雨乞いする様子に見えますし、庭先などのオブジェクトとしては独特の雰囲気を醸し出しそうです。
 そんなことも考えながら見ていくと、また別の楽しみ方が出てくるように思います。
 行かれた際には、是非オークションにもご参加下さい。
 制作に当たった鬼師の励みになると思いますので!

 nice! &コメント、ありがとうございます!
by たいせい (2009-02-19 10:17) 

たいせい

 dennさん、最近玄関周りやエクステリアとしての瓦の使用を模索していらっしゃる作り手が増えてきて、意外なところで瓦が津川手手いる例も多くなっているように思います。
 山田修二さんは高齢にはなっていらっしゃると思いますが、淡路に住み「鬼師の会」の前の会長を務められていたり、昨年も写真展&講演を常滑で行われたりと今もご活躍中です。
(スライドで見た無地の鬼瓦がとても印象に残っています。)
 この方の薫陶を受けた方達も何人かいらっしゃるはずですので、瓦の使い方を相談してみると面白いかもしれません。

 再度のコメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-19 10:29) 

toyo

面白いです。
こういう瓦で飾ったらきっとハッピーになれるでしょうね。
それが暮らしの豊かさにもつながる気がします。日本人っていいじゃないか
なんていう。
by toyo (2009-02-19 14:20) 

ぺんたごん

こういう作品を屋根につけられたら(趣味がいい程度に)
趣があって日本家屋らしくなっていいですよねぇ
瓦のオークション、庭の飾りの勉強に行ってみたいです!
ウチの近所は旧家、農家が多いので立派な屋根ばかりです。
でも飾りってあんまり見かけないんですよね~
飾りは”粋”ってことですよね。
by ぺんたごん (2009-02-20 05:26) 

たいせい

 toyoさん、飾瓦のような「遊び心」は元々日本の建築に内包されていたもので、古い社寺仏閣などで時々ある龍などの木部の彫り物も、これと同じ職人の遊び心から始まってきているように感じています。
(それらが定着し様式化することによって、民家も含む現在の鬼瓦の姿が生まれているのでは?)
 昔の宿場町の街並みなどの中には、扱い商品を模したオブジェクトを看板として下げたりしている昔の店舗を見つける場合がありますが、これも一つの「遊び心」の発露だろうと思います。

 結局の発端は「遊び心」な訳ですから、どんな飾瓦を乗せたところが人の迷惑になるでも無し、伝統などとしゃちほこ張ったことに縛られず自由な発想で創られた飾瓦やオブジェクトがあちらこちらの街角で時々見られるようになると本当に楽しいでしょうね。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-20 09:07) 

たいせい

 ぺんたごんさん、今回は「伝統を未来につなげよう」との副題がついた「飾瓦コンクール」ですので和の装いのはんちゅうにはいる飾瓦が多いのですが、平板瓦などの洋風屋根(洋風の外装)に素晴らしく映える飾瓦も存在しており、屋根に乗せるとそれなりの雰囲気を醸し出します。
 一時洋風の屋根などに「立物(たてもの)」と呼ばれるとんがり帽子のような形の瓦が流行ったことがありますが、これも飾瓦の一種で決して和風建築ですか使えないものではありません。
 むしろ無味乾燥な洋風屋根のワンポイントといった感じで使うと面白いと思いますので、そんな仕掛けを業界に投げかけてみたいと思います。

 nice! &コメント、ありがとうございます!

PS.
 庭の飾りという意味では、少しずつですが最近瓦を使った外構が流行りだしているようです。
 あまり適切な例ではないかもしれませんが、もし藤井達吉美術館に行かれるのでしたら、名鉄三河高浜駅-西側ロータリー(ロータリー中心部に瓦が沢山使ってあります)や、同じく高浜市内の大山緑地公園(遊歩道などに瓦が使ってあります)に足を運ばれると何かsなんきおうに成るものが得られるやもしれません。
(あまり目につきませんがセントレア1階ウエルカムガーデン横のセントレアガーデンにも瓦が沢山使われています。:駅のあるアクセスプラザから到着・出発ロビーに行く動く歩道のある通路から窓越しに下を覗くと様子が良く見えます。)
 私が持っている写真だと多少偏っているのですが、近日中に記事にしてみたいと思います。 
by たいせい (2009-02-20 09:44) 

浜松自宅カフェ

良いですね!
単純に良いと思います。
僕は特に燻し瓦が好きなのですが、一つ一つのデザインセンスが
凄いです。
和を採り入れているひなたカフェですから、外講のどこかに置けないか?
と考えてしまいました・・・。
と言うか、瓦葺きの和モダンな住宅を設計したいと思っています。
by 浜松自宅カフェ (2009-02-20 13:10) 

mike

水木しげるっぽい感じを受けました。
少しこわもてで、でもユニークで…
個人的にはフクロウが妙に印象的(良い意味です)でした。
by mike (2009-02-22 22:34) 

しゃくとりむし

外溝に使いたいですね。
鳥とかカタツムリとかしゃくとりむしとか(笑)
by しゃくとりむし (2009-02-23 20:18) 

たいせい

 浜松自宅カフェさん、瓦業界の怠慢なのですが飾瓦の外構などへの使い方を紹介している印刷物は存在しておらず、そもそも飾瓦の存在そのものが一般には全く知られていないように思っています。
 これらがもう少し知られれば、瓦の用途がもっと広がるのでしょうね。

 飾瓦を使った例は余り良い事例写真がありませんが、ガーデニング関係への使用例の記事を近日中に書きたいと思っています。

 nice! &コメント、ありがとうございました!

PS.
 ただ私としては「飾瓦」を屋根に関心を持っていただくための面白いアイテムで、これを切っ掛けに棟飾りや様々な種類の瓦の使用法などを知っていただくための入り口に出来る可能性を模索したいとも思っており、マーケティング的には使い方を良く検討して仕掛け無くてはなら無いと感じています。
by たいせい (2009-02-24 15:11) 

たいせい

 mikeさん、フクロウは実際に屋根の上に載せた写真がありますのでイメージしやすいと思いますが、他の飾瓦も実際に載せるとそれなりの雰囲気が出るような気がします。
(写真の都合上、本来見るべき角度である斜め下からの写真撮れていませんので。)

 水木しげるさんも自分自身のイメージを膨らませるのに様々なものを見られていると思いますが、飾瓦も伝統の世界のエッセンスをふんだんに持っていますので、デザイン的な根っこは近いところにあるのかもしれませんね。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-24 15:22) 

たいせい

 しゃくとりむしさん、実は「しゃくとりむしの飾瓦」随分前にどこかで見た記憶があります。(ユーモラスで楽しい作品でした)
 こんな瓦の世界があるのだと覚えておいていただければ(出来たら使っていただけたら)、とても嬉しく思います。

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-24 15:31) 

こう

やっぱり瓦屋根は良いですね。
飾瓦もあればなお良いです。
そんな家を建てたいです。
by こう (2009-02-24 23:17) 

たいせい

 こうさん、瓦屋根の世界をどうしたら一般の方達に認知していただけるかを考えた末の一つの方法が、この飾瓦でした。
 職人の世界を割と身近に置ける、一つの面白いパターンだと思いますがいかがでしょうか?

 nice! &コメント、ありがとうございました!
by たいせい (2009-02-27 13:05) 

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